内容説明
橋の上で毎日誰かを待つ女。毎晩、酔ったふりをする男。地蔵に塗られた白粉。北町奉行の同心を義父に持つ夏之助は、幼なじみで与力の父を持つ早苗とそれらの謎を探り始めるが、いつしか町内で起きた斬殺事件の真相に近づいてしまい……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
喪中の雨巫女。
18
《母‐図書館》主人公の二人が、あまりに可愛く。続きが気になってたまりません。2011/11/09
うずら
15
50年前、14歳の少年だった日の出来事。八丁堀に住む同心の息子・夏之助が、隣に住む与力の末娘・早苗と共に、日常の謎を解いていくが、それが大きな事件にも繋がって行き・・・。その後、二人はどういう人生を歩んで行くのでしょう?スッパリと終わってしまったので気になります。2014/10/04
ikyo_01
11
少年探偵団の様な初々しい感じが微笑ましいです。勿論 周りにしっかりした大人達がいるから成立しているのだけれども。八丁堀が出てくるのは沢山読んでいますが、ほんの少しだけ目線が違って新鮮に感じました。カエルの子はカエル 自分では思っていなくても人から見ればそうなんでしょう。新シリーズということで夏之助の成長と先行きが楽しみになりそうです。2010/10/23
momi
10
風野先生の作品は時代小説初心者には、スラスラ読みやすいです。「若様同心」が面白かったのでこちらも…。話は、八丁掘同心の息子「夏之助」と与力の娘「早苗」幼なじみの二人が事件に首を突っ込んでしまい…命までとられそうになった…遠い昔の話、夏之助が五十年前の出来事を振り返った、思い出話として書かれている!主人公の二人、まだ十四歳で若い…初々しいというか…そのせいか、かる~い感じで、ちょっと物足らない感じです。でも仕方ないですよね~今の時代なら中学生なんだから(^^)2012/10/30
kazukitti
5
風野版時代少年探偵団。甘酸っぺぇな!w よくある小さい事件の解決とちょこちょこ伏線張ってた大きいのが最後に解決ってオムニバス。主人公が子供なんで、思春期の主人公二人の心情やらの描写と、同心の倅と与力の娘とはいえ事件を自分の力のみでは解決出来ないって部分もあるんで、そこがまぁ少年探偵団ではあるな、という感じ。回想という構成で、この流れからすると二人のその後の関係もまぁ想像は出来るので、そこがまた甘酸っぺぇな!とw 風野作品は普段このジャンルを読まないひとには本当にハードルが低くて面白く読めるね。2013/04/21