内容説明
同心の息子でちょっと臆病な夏之助と、与力の娘でしっかり者の早苗。お互いに、ほのかな恋心を抱く二人は、江戸の不可思議な出来事を解決しようと夢中になるあまり、いつしか危険な香りのする事件に巻き込まれ……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
rakim
14
続きも出ているみたいだからさっそく買いに行こう!どうせ悪人は始末されちゃうんですが、と安心しながらドキドキして読める本。風野さんの小説の主人公の善人さが微笑ましくさえ思えて、全体のムードの気持ちよさにつながっているようです。2013/03/23
こおり
13
八丁堀育ち(2) 1作目よりグッと面白くなってきた気がするよ。14歳の夏之助と早苗は、お隣に住んでいる幼馴染み。好奇心いっぱいの2人は、日常のちょっとした出来事の謎解きをするのが大好きだ。子どもの瑞々しい想像力と知恵で解いていく謎に危険なニオイはあまり感じないのだけれど、その小さな一つ一つが実は大きな事件に繋がっていて… えっ!?ってところでまさかの「続く」(笑) そりゃないぜ~ 続きが気になるわっっ 2014/04/19
sken
12
わりとほのぼのしたタッチで描かれる、時代青春小説? 主人公とそのパートナーはともに15歳前後ってことですが、よく考えたら江戸時代にはもう元服していてもいい年なんですよねぃ。そういったモヤモヤ感のある世代が日常のふとしたことから気付いたことがきっかけになって、事件になったりならなかったり……っちゅう感じです。ただ、文庫書き下ろしにしては最後の部分がかなりなクリフハンガーで、次作を読むまでお預けとなったのがちょっと引っかかったりしたりなんかして……っむぅ。2013/03/25
momi
11
シリーズ第二弾!八丁掘育ちの十四歳の二人、夏之助と早苗。お互い秘かに恋心を抱いている。大人の同心のように、ときにはそれ以上に鋭く江戸でおこる事件を協力、解決している。二人をみてると微笑ましいけど、じれったかったり…。しっかりしろ、はやく大人の男になれ夏之助!と思ってしまいます(^^)シリーズ第二弾…みなさんの感想どおり、最後の最後でそんな終わり方なんてビックリ!!終わってないしーぃ!続いてるしーぃ!帯に書いてありましたが、次は来年(2013年)の春、3月までオアズケらしいです。2012/11/01
うずら
10
八丁堀育ち・2巻。 好奇心旺盛な、幼馴染みの夏之助と早苗が、小さな不思議を解き明かしていく。その不思議が繋がって、やがて1つの大きな事件へ・・・。 子供でもない大人でもない2人が、ほのぼのとしていて、とても可愛らしい。 ここで「続く」なの!? 3巻持っててよかった(笑) 2014/11/01