内容説明
〈ペイパーカットの正体を知っている〉財界の首領・東澱久既雄に沙遊里は言い放った。強大な権力者の東澱でも捕らえられない存在――生命と同等の価値のあるものを盗む怪人を少女がなぜ!? 情報提供の見返りは、カリスマ映画監督だった父の遺作の解明。撮影前に不審死を遂げ、ストーリーが謎のままなのだ。私立探偵の早見と保険会社の伊佐は調査に乗り出す。だが、スクープ屋、ヤクザを従える老俳優も行動を開始、そこに飴屋という不思議な男も加わって…。怪盗・ペイパーカットの標的は誰か!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
神太郎
27
毎度不思議な響きのあるタイトルのソウルドロップシリーズ。今回は「楽園の果て」という映画にペイパーカットをモチーフにしたものがあり、それに引き付けられるように色々な人たちが集まってきたような。それにたまたま便乗したのかあるいはそれすらも手のうちなのかちょこちょこ現れるペイパーカットこと飴屋。この1本の映画に飴屋以外の人間たちが振り回されたような気がしますね。ミステリィというよりも「楽園の果て」に隠されたお話とそれを巡る物語と言う感じ。2016/03/27
紅羽
6
再読。ちょっと読まないでいる間にキャラクターたちの繋がりを忘れてしまいましたが、とても読みやすいし以前より理解出来るようになりました。この先の巻を購入してないので、久しぶりに買ってみようかな…。2013/12/30
龍田
5
今回のテーマは映画。監督の死亡により未完の映画はペイパーカットを主役にしていたらしい。キャビネッセンスを奪われても死なないケースもあるのか。沙遊里は大物になるね。2022/03/23
雛坂 五里霧中
4
★★★★☆ 今回のテーマは映画。やや味が濃かった。さてさて話はどう収束するか。現在22時だけどお腹空いた( ^ω^ )2020/03/24
もけ
4
「夢が終わった後の世界で何をすればいいのか」投げやりで実はそんなことを考えずに生きていくのが一番幸せなのだろうけれども、なぜかこだわらずにはいられない。2014/04/15