内容説明
最初は子供同士のトラブルだった……。海辺の公立幼稚園、その夜のパーティに子供たちの歌声はなく、聞こえるのは罵り言葉と保護者の乱闘の音。そして保護者の一人が死亡。事故か? 殺人か? ……事の起こりは六カ月前、シングルマザーのジェーンの息子ジギーにいじめの疑いがかかった。本人はきっぱり否定するが、保護者たちは騒然。ジギーをいじめっ子と決めつける者、ジギーの言葉を信じる者に分かれ、険悪な雰囲気に。ジェーンは園で知り合った二人の友人とともに事態に立ち向かう。31カ国で翻訳、英米で150万部突破の傑作ミステリ登場。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆかーん
60
ここに登場する女性は、心にモヤモヤした悩みを抱えています。一見幸せそうな専業主婦は、夫からDVを受ける日々。再婚して円満そうに見える母親は、娘との関係がうまくいかず苦しむ毎日。シングルマザーとして頑張っている女性は、息子がいじめっ子だと疑われ、気が気ではありません…。家庭でのしつけや教育方法に正解がないからこそ、母親は悩み苦しんでしまうのでしょう…。友達やカウンセラーに相談しても、上手くいかない現状にイライラしてしまう様子が読んでいて辛いです。豪州のママ達も、日本と同じような悩みを抱えているようです。2016/10/16
えりこんぐ
59
海外のママ友イヤミス! 犯人も被害者すらもまだ明かされず、事件発生の半年前からを辿っていく。不穏な空気がどんどん膨らんでいって面白い! これが爆発して事件となるわけね。個人的にいちばん嫌なのが、娘が前夫の妻に懐いてしまう事。なんて最悪だ(T_T) 下巻の真相が楽しみ♪2017/10/22
のぶ
55
上巻を読む限りだが、オーストラリア産の湊かなえ作品を読んでいるような感覚を抱いた。登場人物が皆、何か心に一物を抱えて、表面上の交流を重ねる保護者たち。事件に向けて時系列的に物語は進むが、上巻では先の流れがよく掴めない。登場人物は多いものの整理されていて特に読み難いところはない。イヤミスの匂いが漂っているものの、叙述ミステリーのような感じもする。この先どうなるのかは先を読まないと分からない。感想は下巻で。2016/08/14
キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん
34
オーストラリアのセレブな地区の幼稚園でどうやら殺人事件があったらしい。久々に綿密で緊迫感があり、面白そう。ささ、下巻へゴー!2017/04/05
ごへいもち
22
読みやすい。マデリーンが元気で良いなぁ2017/04/23