内容説明
ペルー、アフリカ、北欧、台湾、韓国、サハリン。高山を越え、海峡を渡る汽車の旅。多様な世界のきらめきを紡ぎだす海外乗車紀行。
【収録作品】/『台湾鉄路千公里』『椰子が笑う 汽車は行く』『汽車旅は地球の果てへ』『韓国・サハリン鉄道紀行』
【月報5】/「シグナルは青」(青木玉)、「宮脇さんと海外鉄道紀行」(青木栄一)、「〈連載〉近くにも旅はある(5) 舟運の商都、栃木市」(宮脇俊三)
感想・レビュー
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nonpono
17
若い頃、宮脇先生の鉄道紀行を読み各駅列車の旅に惹かれ青春18切符で各駅や夜行で東京から名古屋や大垣を起点に関西を旅したわたし。昨年、台湾を旅していろんな列車に乗りながら宮脇先生を思い出した。先生の文章で旅した台湾の鉄道を復習した。なんて贅沢な時間だろう。そして、鉄道について、ウンチクを語るんではなく、率直に鉄道好きとしての想いを語りながら旅をする宮脇先生の姿勢が、やはり好きだ。収録されているマレー鉄道も韓国の鉄道も乗りたくなる。台湾の乗ってない路線も乗りたい。楽しくなってきた。車窓から流れる景色が見たい。2024/05/06
ユー
10
とうとう5冊目も読了。大作の終わりが見えて来てしまいました。文庫本4冊分の内容は、この巻も濃密で、北欧からオセアニアまで旅をされた宮脇先生は、凄い。何気無い普段の光景が宮脇先生の手に掛かると、「紀行」に大変身ですね。2022/03/03