内容説明
『門』の封鎖を決定した日本政府に対し、異世界の権益を求める諸外国陣営は銀座占拠という暴挙に出た。さらに『門』を再開通させる能力を持つ魔法少女レレイが何者かに攫われ、日本は外交上窮地に追い込まれていく。その頃『特地』では、自衛隊の進撃の前に防戦一方だったはずのゾルザル軍主力が、ピニャ率いる正統政府軍の本拠地イタリカを急襲。巨大帝国を二分する内乱は、ついに最終決戦の時を迎える――!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こも 零細企業営業
26
GATEを閉めようとする日本政府。それを阻止したいGATE周辺の元難民達。それを利用した中国によってレレイが誘拐されて、さらに多国籍の謀略でGATEを占拠封鎖されてしまう。それによって中国は異世界への移民受け入れの協力を命令して来た。総理大臣は国連にGATEの管理を委託する気になり、それを覆すため、エーリアン的なナニカに腹を食い破られると思われて病院に監禁されてる伊丹にレレイが誘拐された情報がリークされた。2020/09/02
かわうそまん
26
ゾルザル軍を一気にやっつけちゃうかと思いきや、戦線は膠着状態。そして日本では門をめぐって中国とキナ臭い外交戦。しかし、中国のことこんな風に書いちゃって問題ないんですかね?まぁ本当のことなんやから読んでる方は痛快ですが。あとテューレさん・・・恐ろしい。2016/01/24
ナカショー
24
白熱ですな。ゾルザル軍とピニャ軍の激闘の中、第三勢力により、レレイが拉致られたり息のつかない展開の連続で面白かったです。緊迫した状況の中、伊丹たちの周りに流れる空気が程よく緩かったのも良かったです。下巻も読んでいきます。2015/12/31
Susumu Miki(Dik-dik)
19
文庫版「冥門編」上巻。上・下巻を通じて、レレイがどうなっているのか気になってしょうがないままいろいろと話が進む。そして黒川さん、実はこっちが素ですとかおっしゃられましてもそれはいったい…(笑)。2015/07/16
ぺぱごじら
18
『発展力は制約の厳しさに比例して高まる』とはプロダクトの定説だが、恋愛でもそうだ、というのを自衛隊で作品にしたのは有川浩さんが嚆矢だったかな(笑)。殺伐とした戦場に咲く恋の花、咲き乱れてタイヘン。主人公が隔離されている中、物語はあちこちで佳境へ。このままでは主人公が不要になる。2015-1272015/08/15