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内容説明
人類滅亡の危機<大災禍>を経た、近未来。生命主義が確立し、過度の調和が重んじられる社会に息苦しさを感じていた女子高校生のトァンは、ある日、クラスの中で変わり者とされていた少女、ミァハから声を掛けられる。社会に対して否定的な言動をいとわないミァハに、最初は戸惑いながらも、徐々に惹かれていくトァン。やがてもうひとりの友人、キアンとともに、ミァハに導かれるまま、集団自殺をはかるのだった……。34歳の若さでこの世を去ったSF作家、伊藤計劃の著書を劇場アニメ化する「Project Itoh」と連動したコミカライズ企画。数々の受賞歴を誇る、伊藤計劃の小説「ハーモニー」に、漫画家の三巷文が挑む。「月刊ニュータイプ」連載時より大幅に加筆され、待望の単行本化!
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
exsoy
45
伊藤計劃作品に初めて触れたが、分かり辛い。まぁSF全般に言えることかもしれないが。2017/10/25
ソラ
35
良い感じのコミカライズ。良いコミカライズ読むと原作再読時の理解が深まって良い感じになる。2016/09/10
活字スキー
26
【わたしはね 不意打ちを与えたい 一撃を喰らわせたい】伊藤計劃が僅か34年でその生涯を閉じようとする間際に遺したディストピアSFの素晴らしいコミカライズ。原作既読、劇場アニメ視聴済み……といっても、どちらも結構な時間が経っているので既に細部の記憶はあやふやながら、アニメからのビジュアルイメージを活かしつつ原作をうまく再構築した印象。北米で発生した大規模な暴動から始まった、「大災禍」と呼ばれる世界規模の惨劇を経て人類が辿り着いた「生命主義」社会。優しさに殺されるくらいなら……と自死を選択する少女たち。2019/12/01
カラシニコフ
26
これはいい。「虐殺器官」のコミカライズがイマイチだったので期待は低めだったのだけど、イメージ通りで良かった。絵も綺麗だし、ちゃんと原作をリスペクトしつつ再現してるのが素敵。完結するまで時間はかかりそうだけど、喜んで待つ。 ★★★★☆2016/08/19
ぐうぐう
21
原作小説は当然のことながら、なかむらたかしとマイケル・アリアスが監督した劇場アニメ版も大好きで、いつかコミカライズ版も読んでみたいと思っていた。大災禍の後、生命主義が極端に優先される世界、このような設定をコロナ禍で読むと、また違った感慨がある。「わたしたちは未来に生きているんだよ「未来は一言で『退屈』だ」「未来は単に広大で従順な魂の郊外となるだろう」わたしたちは未来に閉じ込められたの」2021/07/10