内容説明
頻繁に現れる幻覚に、だれもがかけているメガネ―文化祭開催を目前にひかえ、街全体で奇妙な出来事が起こっている日炉理坂。その裏側で、『ノットB』の所在を突き止めた日本政府『内閣情報調査室/別室』は、いよいよ接触を試みようとしていた。二つに分かれた“It”とともに、冬月日奈復活の鍵となる魂エネルギーの半分を持ち去った『ノットB』。堂島コウが信念を貫けず、失意のどん底にある一方で、その“分身”である『ノットB』は、いったい何を思うのか?ますます目が離せない、人気シリーズ新章第6弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ZIN
3
10年近く放置してようやく完読。といっても未完だがな!ついにMLN再登場、伏線も回収し全メンバーが一堂に集結しそうってところなのに残念無念。話がだるい部分もあったが、何だかんだで楽しめました2017/10/30
遠野りつこ
2
続きが読みたいです(切実)2015/05/04
Humbaba
2
目的を達成するためならば,自分のオリジナルであっても協力をすることに不満はあっても推進できる.ただし,それは自分おいしであればということである.自分の感情すらも誰かに作られたものであるとすれば,今までと同じ考え方ができる保証はない.2011/04/28
Humbaba
2
街全体が普段とは違う状況におちいっている.そのなかで最もおかしなことは,誰もそれを問題と感じていないことであった.自分と同じ存在であるはずなのに,自分の信じる願いを叶えに来ない.それに傷つくものと,結論は同じながらも新しい何かを見つける者.ただし,新しい何かを見つけたものには,力が欠如していた.2011/01/05
tomo1500
2
side:『ノットB』 随分長いこと引っ張った伏線がとうとう紐解かれ始めようやく悪魔のミカタの物語の全貌の一角が見えてきた感じ。ノットB登場のお陰で話の着地点も見えてきたかな?前記したこともあるけど今巻は展開がめまぐるしく色んな方向へ流れ、コミカルな掛け合いもこれまで以上に多くて面白かったりしたので完成度高いんじゃないかと思わせられる。既刊と比べても上位に来るぐらいには読み応えのある巻だった。ノットB勢のキャラも魅力的でいいなぁ。2010/03/20