出版社内容情報
昭和59年から昭和64年まで。崩御。『昭和天皇実録』は、宮内庁において平成2年より24年の歳月をかけ編修され、平成26年8月、本文60巻が天皇皇后両陛下に奉呈されました。
明治34年の御誕生から昭和64年の崩御に至るまでの89年間、「激動の時代」を生きた天皇の御事蹟、そしてそれにまつわる日本の政治、社会、文化などを余すところなく記述。
そこにはこれまで知られていなかった昭和天皇の生きた御姿とその時代が、生き生きと記されています。
『昭和天皇実録 第十八』(昭和五十九年?昭和六十四年)の内容
御在位六十年を迎えられた昭和天皇。
だが、昭和62年の春ごろから体調に御不調が現れはじめ、同年9月には手術を受けられる。
皇太子が公務を代行されることが増え、昭和63年8月15日の全国戦没者追悼式が最後の公式行事御臨席となった。
国民が御回復を祈るなか、昭和64年1月7日、八十七年の御生涯を閉じられた。
宮内庁[クナイチョウ]
編集
内容説明
御在位六十年を迎えられた昭和天皇。だが、昭和六十二年の春ごろから身体に御不調が現れはじめ、同年九月には手術を受けられる。皇太子が公務を代行されることが増え、六十三年八月十五日の全国戦没者追悼式が最後の公式行事御臨席となった。国民が御回復を祈るなか、昭和六十四年一月七日、八十七年の御生涯を閉じられた。
目次
巻58 昭和五十九年・昭和六十年
巻59 昭和六十一年・昭和六十二年
巻60 昭和六十三年・昭和六十四年
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
30
昭和63年9月以降、『実録』は天皇の容態についての記述で覆われる。読んでいて、そう言えば世間も過剰な自粛ムードだったなと思い出した。10月8日には、当時の皇太子がそんな自粛ムードに対し「国民のあたたかい心に感謝しているが、国民生活に深い影響が出ることは、天皇のお心に沿わないのではないか」と、過度の自粛を懸念する考えを宮内庁長官に伝えている。昭和64年1月7日の崩御以降も、『実録』の記載は続く。崩御による行事が残されているからだ。(つづく)2018/07/08
もくもく
4
昭和天皇実録全巻を読み(眺め)終りました。最終18巻では、昭和62年春の「腹部症状」から、開腹手術、膵癌の診断に至り、以後は御公務の間に治療の記録が見受けられるようになります。ところどころに『…なお、これは天皇に告知されなかった』との付記があり、なんとなく寂しい思いがいたしました。昭和63年からは、体温・血圧・脈拍、そして「下血」などの症状、「輸血」などの治療の記録と、「○○閣下のお見舞いを受ける…」などとの記述が並び、なんとも不思議な看護記録のようになります。昭和64年1月7日に御崩御……。(ToT)2018/06/14