内容説明
武士たちの「最期」をしかと見届けよ!上下巻に分けて配信。
西洋化の一途をたどる明治政府と対立し、反乱を起こして敗れ去った者たち。佐賀の乱、萩の乱、福岡の乱、西南戦争…勝者の歴史によって「反逆者」の烙印を押されたが、彼らは失われゆく日本を守るべく戦ったのだ。
「大東亜論第二部」は、彼ら“愛国志士”たちの決起の真実を掘り起こし、その武士の魂がいかに政治結社「玄洋社」と頭山満に継承されたのかを描く試みである。
今こそ我々は、戦勝国の封印を解き放ち、明治以降失われてきた本来の日本の姿を取り戻さなければならない――そのためには、国家のために散った武士たちの最期を、しかと見届けなければならない。
フィックス型EPUB123MB(校正データ時の数値)。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
252
中々教科書からは洩れる内容の部分になりがちだが本来の日本人の多くが持っていた武士道というものがよくわかる内容だった。教科書では大久保利通が明治政府の立役者となっているが当時の人から見ると碌でもないやつに見えていたのだなと感じた。逆にそういう人が立派な人物として見られる現代というのは時代の移り変わりもあるのだろうが、日本国内に合理主義者が増えた理由なのだろうなと思った。頭山満が好きになってきたのでまた続編を読んでみたい。2015/12/15
Y2K☮
37
一日で読破。教科書には載らないが知っておくべき敗者たちの道義。吉田松陰の仁政思想を受け継いだ者は維新政府には一人もいない。萩の乱に散った前原一誠のみ。江藤新平や西郷隆盛の蜂起を新時代に適応できなかった不平士族の乱と捉えては真実を見誤る。目を向けるべきは夏目漱石が後に「牛と競争する蛙」と危惧する急激な欧化政策(弱肉強食の合理主義)に走った大久保利通の功罪。伊藤、黒田、井上に至っては汚職、漁色、犯罪揉み消しなど日本の政治家の悪しき原点。昔と同じ過ちを繰り返さないでくれ。勝てば官軍の政治と歴史はもうたくさんだ。2015/12/10
Y2K☮
25
政府から下野し、維新のやり直しを志すも果たせずに散った前原一誠や江藤新平。彼らの真実は教科書に載らない。西南戦争もそうだが「時代についていけない不平士族が暴発し、やっと訪れた平和をぶち壊した」という皮相的な解釈は国の思う壺。岩倉使節団には莫大な出費を惜しまず、越後で苦しむ人々を救う分水工事にはカネを出さない政府の欺瞞はいまも同じ。歴史は勝者によって作られる。その認識を欠いた教育は羊を育む「洗脳」と変わらない。政治で私腹を肥やさなかった大久保利通は私人としては立派。だが政治家としては致命的に方向性を誤った。2022/08/09
リョウ万代ホーム施主|貯金おじさん
24
ますます頭山満という人物への興味が深まりました。2017/01/10
名言紹介屋ぼんぷ
19
「日本の価値観が、西洋の「近代合理主義」によって 失われていったために、 今の日本人は、国家から個人に至るまで、 「独立自尊」の精神を覚醒させることができない。」2023/03/02
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