文春文庫<br> カウントダウン・メルトダウン(上)

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文春文庫
カウントダウン・メルトダウン(上)

  • 著者名:船橋洋一
  • 価格 ¥1,222(本体¥1,111)
  • 文藝春秋(2016/01発売)
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  • ISBN:9784167905361

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内容説明

2011年3月11日、 14時46分。東北地方太平洋岸一帯をマグニチュード9.0の激震が襲った。この地震と、そのあとの巨大な津波により、福島第一原子力発電所は全交流電源喪失という非常事態に陥る。

戦後最大の危機にあって、政治家は、東京電力は、原発の現場は、自衛隊は、そして地域住民は、どういった危機に直面し、どのような行動をとったのか。事故後、福島原発事故独立検証委員会(民間事故調)を設立した国際的ジャーナリストが、危機に面した人々のストーリーに照準を合わせて、報告書の作成後も、さらなる取材を敢行。

リスクとは何か。リーダーシップとは何か。国家とは何か。福島第一原発の危機が問うた、日本の「国の形」、「戦後の形」を浮き彫りにするノンフィクションのマスターピース。第44回大宅賞受賞作。

上巻は事故の発生から、原発への放水作業までの軌跡を描き出す。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

James Hayashi

27
大宅壮一ノンフィクション賞受賞作。首相や政府の対応に不満はあるが(政府や自衛隊は補佐役で実務は東電の為)、それ以上に東電社員が震災後真っ先に1F(福島第1原発)付近から避難していながら、地域自治体には連絡がされていない事に納得できない。雇用や電力不足の問題もあるだろうが、この絶体絶命の危機の書を読んで原発再稼働を勧めることはあり得ないと思う。経済の浮き沈みは当たり前。原発事故は国家の存亡を問う。下巻へ。2016/11/27

かんちゃん

20
1,000ページ超に及ぶノンフィクションだが、読む価値のある内容だ。感想は下巻にて。2016/03/05

まると

14
あの原発危機のさなかに、誰がどう動いたのか(あるいは動かなかったのか)を事細かに記録した骨太のノンフィクション。朝日の元主筆だけあってよく取材している。極限状態での要人の言動や人間模様が随所に見られて、とても面白い。あれほどの危機に際しても、身の安全と保身に走って無責任な行動をした人が、至る所にいたことが興味深い。ワースト3は、言わずもがなの東電と原子力安全・保安院、そしてヨウ素剤配布や住民避難で役割を果たせなかった福島県庁でしょう。特に、敵前逃亡した保安院は最悪です。その後の解体は当然の帰結といえます。2021/03/14

Salsaru

12
いま、読んでもあの頃の不安が蘇る。時系が前後して読みづらいところもあるが、よくこれかけたなという感想。メモ「最大の役目はこの場で物事を決めること」「リスク回避を決め込む文化」2017/04/09

Mihoko Inoue

5
3.11からの福島原発。あの日々本当は何が起きていたのか? 首相官邸を中心とした、この国を代表する人達は何を考えどんな行動をとっていたのか。緻密な取材を経て書かれた事実がすさまじい情報量で描かれる。その意味するところは果てしなく重い。ただテレビで流される情報に一喜一憂し、節電の他なにもできなかった日々を思い返しては、今改めて知る「事実」に心底恐怖を感じる。作者の船橋洋一さんは、朝日新聞社の北京支局他、アメリカ総局長などを経て、その後主筆をされていた方という。真実を表現する、その取材力に圧倒された。 2016/03/14

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