文春文庫<br> カウントダウン・メルトダウン(下)

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文春文庫
カウントダウン・メルトダウン(下)

  • 著者名:船橋洋一
  • 価格 ¥1,222(本体¥1,111)
  • 文藝春秋(2016/01発売)
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  • ISBN:9784167905378

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内容説明

2011年3月11日、 14時46分。東北地方太平洋岸一帯をマグニチュード9.0の激震が襲った。この地震と、そのあとの巨大な津波により、福島第一原子力発電所は全交流電源喪失という非常事態に陥る。

戦後最大の危機にあって、政治家は、東京電力は、原発の現場は、自衛隊は、そして地域住民は、どういった危機に直面し、どのような行動をとったのか。事故後、福島原発事故独立検証委員会(民間事故調)を設立した国際的ジャーナリストが、危機に面した人々のストーリーに照準を合わせて、報告書の作成後も、さらなる取材を敢行。

リスクとは何か。リーダーシップとは何か。国家とは何か。福島第一原発の危機が問うた、日本の「国の形」、「戦後の形」を浮き彫りにするノンフィクションのマスターピース。第44回大宅賞受賞作。

下巻は主に、アメリカの関与から、菅直人首相が防災服を脱いだ2011年4月1日までを描く。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kokada_jnet

41
これは、かなり濃厚な読書体験だった。官直人のプラス面、マイナス面をわりと公平に描いているなと思って読んでいたが。まとめの最終章で、著者自身も、菅直人が原発事故時の首相だったことの、両面を書いていた。2021/04/15

James Hayashi

28
下巻は震災後のアメリカの対応から始まる。全体を通して殆どニュースや新聞の記事になっていなかったので新鮮であり驚き。米国は絶えず情報共有が不十分と感じ、東日本が核汚染荒廃地になる可能性ありと推測。原子力空母を持つ米国海軍は放射能に対しセンシティブであり、横須賀から多くの軍人が撤退したという。自衛隊の幹部も最悪の事態を想定しシナリオ作り。しかし統括するべき政府の対応には不満が残る。省庁の垣根を超えた指示系統の在り方を考慮して欲しい。2016/11/28

かんちゃん

27
政府事故調とは別に、自ら民間事故調を立ち上げた著者が数多の関係者にヒアリングして判明した生々しい記録の一端である。震災から5年、原発事故から5年。東日本大震災は地震と津波による多大な被害をもたらすと同時に、原発事故という国家危機をも招いていたことを忘れてはいけない。今なお多くの人々が慣れ親しんだ土地に帰られずにいる。東電や政府への安易な批判に終わらず、事故を深く省みる本書の真摯さは、あの日から5年を経た今、我々の襟を正させる迫力がある。2016/03/05

百太

22
イベント【東日本大震災・あの日を忘れない】参加中。 すごい量でで読了に時間かかりました。 ・・・なんなんだろう・・・この面子ばかりに重むきを置き右往左往するありかたって・・・。徒労感ばかり感じる・・・。 終章がなかったら、怒って眠れなくなりそうな本でした。 2016/03/15

まると

17
上下巻23章計1100ページを超えるこの膨大な記録は、解説で保阪正康さんが言うように「歴史に残る内容」だろうと思う。節目の年に読んで良かったと思える傑作でした。自衛隊ヘリによる「焼け石に水」の海水注入をテレビで見た時はもはやこんなことしかできないのかと絶望感に襲われた記憶があるが、空撮映像で4号機の水の残存が確認されるなど、これこそが反転攻勢のきっかけになる行動だったらしい。まさに「意志あるところに道は開かれる」なのだろう。危機のさなかには何が災いし何が幸いするのかわからないものだと感じ入るものがあった。2021/03/18

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