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内容説明
伊藤潤二傑作集の第2弾は、仲村みう、荒井萌の主演で来春公開される映画「富江 アンリミテッド」の原作『富江』。デビュー作にして代表作。これを読まずして伊藤潤二を語ることなかれ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
66
下巻も究極のファム・ファタルたる富江の物語は続く。といっても上巻のように登場人物が共通する大きな流れではなく、独立したエピソードが中心。個人的にはこの形式の方が富江のミステリアスな魅力が良く出るように感じた。冒頭の「暗殺」からして、富江同士の争いから最後の顔芸までもう面白い。その後も穏やかな老夫婦が侵入者に魅入られる「養女」や少年の変貌する様子が凄まじい「少年」、主人公がカルトじみた集団に捉えられる「ある集団」等、どれも好みにあう話ばかり。上巻に比べて如何にも怪奇というものが前面に出てるのもいいなあ。2023/08/22
keroppi
57
下巻になってさらに過激に美しく増殖していく富江。男たちを手玉に取り、下僕にし、狂わせていく。血みどろのその姿は、もう制御不能。なんと酒にまでなってしまった。飲んでみたくなる。2024/05/27
ニッポニア
41
富江に狂わされる人々は滑稽だが、マインドコントロールによる犯罪が横行する世の中において、事実は小説より奇なり、かな。せめて、想像のものとして富江を楽しもうと思ったよ。2023/09/22
エル・トポ
16
男を恋焦がれさせ狂わせ、バラバラ殺人へと駆り立てる魔性の女、富江。何度バラバラにされても増殖し決して死なない。クラスメイト全員と教師の手で殺されたのに葬式の翌日に学校に現れる。富江の美しさ、性悪さ、グロテスクさの虜になった読書でした。最近の作から読み始め、この楳図かずお賞受賞のデビュー作は三作目。ヴィレッジ・ヴァンガードでゴーリーの隣りに陳列されていて興味を持った。井上雄彦もそうだったけれど、凄い画力の伊藤潤二もデビュー当時はヘタだった。これが凄い作家になるという眼を持っていた編集者もスゴイよね。2023/01/04
さくりや
14
黒髪ストレートロング以外の髪型もするのね富江ちゃん2023/07/31