RYU COMICS 第七女子会彷徨（４）

著者名：つばな

徳間書店（2015/11発売）

• ISBN：9784199502644

内容説明

ツッコミ役の金やんと、天然ボケキャラの高木さん。ふたりはごく普通の女子高生のようだけど……彼女たちが暮らす末来の世界を眺めていくと、私たちの暮らす現在の世界とは微妙に何かが異なっていて、そこでは奇妙で奇天烈でSFでファンタジーな出来事が、ごく当然のことのように日常的に展開されていく。例えば「友達選定」なる制度で親友を決められてしまう。「デジタル天国」では死んだ人がデータとなって普通に生活を続けている……。各紙誌の書評で絶賛された、もしかしたら今、最高に新しいマンガ！　４巻では、金やん＆高木さんの下校の様子が見られたり、更に末来から来たアンドロイド少女・光子と人間の幼女との交友が見られたりします。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[眠る山猫屋]

なんだか馴染んでくると気持ち良い七女。カネやんと高木さんのチグハグなコンビも、これ以上ないくらいにマッチしてみえます。髪の毛が伸びるだけの日本人形は呪われていないと言い張る高木さん・・・。死後の世界を楽しむ幽霊同級生。脅迫してくる百円貯金箱を巡るふたりの関係。ジワッと暖かくなる感じ。未来から回想するのはズルいよ。

2019/05/28

[Aster]

クセになる不気味さだが全く慣れないのが良い。

2020/04/07

[JACK]

○ ゆるゆる女子高生SF。髪の毛が伸びるだけで呪われてなんかいない人形、メガネかけると中年おじさんに変身するアニメのメガネ、毎日百円を強制的に貯金させる貯金箱「モエにゃんこ」、人と感情を共有する「共有リング」といったヘンテコな道具が出てきます。一方、心をデジタル化しても人間の考えを赤の他人に分かる形で取り出すのは難しいという話題は興味深い。そして、ちょくちょく描かれる未来らしきシーンは何か哀愁を感じさせます。これは何年も経って高木さんと金村さんが離ればなれになった後のシーンなのだろうか。

2020/09/15

[半熟タマゴ＠コミック]

「自己像幻視」前半のホラーな感じがよかった。不気味さが残る終わり方をする話が好み。

2015/02/11

[星野流人]

「自己像幻視」「共有リング」がおもしろかった。今回はちょっと怪しげなエピソードが多かったかも（いつものこと？）。主人公の高木さんと金やんだけでなく、光子や清水くん、天国関係の人間がメインの話があったり、未来や過去まで描かれたりと……なかなか世界観に奥行きがあって良い。 でも今回はふわふわしたエピソードが多かったというか……個人的なツボにハマる作品が少なかったのがちょっと残念。 リュウ休刊につき、次回コミックスは来夏かあ……。それまで七女が読めないのは残念。 ６／10点

2011/09/14