創元推理文庫<br> 消えた修道士 下

個数:1
紙書籍版価格
¥1,320
  • 電子書籍
  • Reader

創元推理文庫
消えた修道士 下

  • ISBN:9784488218218

ファイル: /

内容説明

イムラックの大修道院の院長セグディーは、困り果てていた。修道院で大切に保管していた聖アルバの聖遺物が消え失せたのだ。管理担当の修道士まで失踪してしまった。そのような時、国王と大族長暗殺未遂事件の調査のためにフィデルマたちが修道院にやって来た。救いの神とばかり院長は調査を依頼する。聖遺物はモアン王国の大切な宝。暗殺未遂事件の犯人の一人が元修道士であったことから、二つの事件の結びつきを感じたフィデルマは院長の依頼を引き受ける。モアン王国の平和と威信がかかる難事件を、フィデルマは見事解決することができるのか。美貌の修道女が名探偵。好評シリーズ、長編第7弾。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

39
何かあった際には上位弁護士・裁判官のドーリィーという身分と王の妹という立場が水戸老侯の印籠代わりとなるので、聞き込みはそれほど難しくない。但し今回フィデルマはそれに飽き足らず、宿屋でこっそり商人の荷車を覗きに行くなど、現在ならば令状が必要な捜査にも手を出している。好奇心旺盛で動いてくれる、作者にとっては実に頼もしいヒロイン。あれほど他人の心理を読むことに長けているにも関わらず、肝心な人エイダルフと、彼に対する自分の気持ちはさっぱり。フィデルマが望む大胆な事をやる引き出しはエイダルフのキャラにはない。2016/01/17

Nat

32
前に間違えて読了としてしまったが、ここで正しく読了。これまでのフィデルマシリーズの中で1番の手に汗握る展開。面白かった。真犯人は初めの方で怪しいなと思ったが、途中で違う人物にミスリードされた。時間は二転三転して結局最後の最後にならないと真犯人が分からなかった。フィデルマの謎解きはブレホンのラモンもイライラしてしまうが、私もついついもっとストレートに言ってほしいと思ってしまうことが度々。しかし、フィデルマの兄のコルグーは良い人すぎて今後のモアン王国が少し心配。まだまだモアンは狙われそう。2022/03/04

ぽんすけ

27
「お前が黒幕か!」今回本っ当に黒幕が最後までわからなかった。作者のミスリードにまんまと乗せられて裏切者はあの人だと信じ込んでました。お見事。この感覚が好きだからフィデルマシリーズ読んじゃうんだよなぁ。でも今回の話はいつもと違って性格が腐りきってる人ってのは私的にはいなかったので登場人物とのやりとりで腹が立つことはなかった。反対にそこら辺が平穏だったからかエイダルフの鈍さがかなりう~んって感じに。フィデルマでさえエイダルフのこと鈍いってはっきり思ってるし。そして恋愛面でもエイダルフはダメだった。がっくし。2023/02/09

Nat

23
上巻と間違えて下巻を読了にしてしまいました。下巻はこれから。失礼しました。2022/03/02

mayumi

22
フィデルマってあまり人望ないのね…と思ってしまった。皆がフィデルマを信用せず、本音を言ってもらえないばっかりに事件が複雑化していた。それにしてもフィデルマとエイダルフ。今後どうなるのか、そっちのほうが気になりますね。2017/03/02

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9889231
  • ご注意事項
 

同じシリーズの商品一覧

該当件数2件 全てにチェックを入れる/全てにチェックをはずす