一迅社文庫 赫竜王の盟約騎士: 4

著者名：手島史詞【著】/八坂ミナト【イラスト】

一迅社（2015/11発売）

• ISBN：9784758046923

内容説明

5年前に起こった2柱の竜王イグニスとアルゲントゥムとの争い。その真実を知ったジルとティナは、アルゲントゥムの復活を阻止するため竜狩りたちをまとめ、アルキミア王城へと攻め入ることを提案するが、いまの弱くなったジルでは勝てないと立ちふさがる教官ベルクマンに返り討ちにされてしまう。かつての己の力が復讐心から生まれ、その情熱が薄れたことで以前ほどの戦いへの執着が薄れたことに気づいたジルは、着々と力を蓄えるアルゲントゥムの存在に焦りを覚える。ジルとティナは、邪悪な竜王アルゲントゥムを倒すことができるのか。竜狩りファンタジー、ついに終幕！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[1_k]

打ち切り？　かなあ？　もう一冊くらいは欲しかったが駆け足で幕引き。前巻で「鈍化」と感想を書いてしまったが、作者さんとしてはそれもストーリーやテーマの一部として想定内の手綱さばきだったわけですか。ネガティブに捉えて済まないと思いつつも、見事に手のひらの上で踊らされたわけで、してやられた、お主やるな的満足感を覚えた。さすがです。

2015/05/25

[晦夢]

復讐の竜狩り物語完結。アルキミア王の首と仲間の命を天秤にかけ学園に戻ることを決意したジルだったが、再びアルキミア王城に攻め入ろうとしていた。しかしベルクマンにその返り討ちに合う。復讐に固執することをやめたジルは仲間たちと共にアルキミア王に立ち向かう。にしてもティナはいいいじられキャラだな。ジルたちの関係性すごく好き。メインヒロインは咲夜やったんや。最後は俺たちの戦いはまだまだという感じもあったけど割りと綺麗な完結だった。衝撃の事実も多くて、詰まった印象だったからもう少し長く続いてほしくはあったけど。

2015/04/24

[真白優樹]

復讐への想いが薄れる中、最終決戦へと向かう最終巻。・・・復讐者って復讐に向かない根は優しい人って多いと思う。ジルもきっとそのような一人であり今回復讐を捨てられた事はきっと良い方向だったのだろう。・・・その流れに至るまでが少々短すぎたのが残念であるが。ちょっと駆け足過ぎて詰め込みすぎだった感じもするが物語としては中々にいい感じであったと思うので次はもっと続くように頑張ってほしい。・・・三角関係としては咲夜が割と進んで大勝利している印象。・・・まあ彼女はやはり強かったか。 何にせよ中々面白い物語だった。

2015/04/18

[しぇん]

前巻でちょっと微妙だなと思ってしまったシリーズを新しい気持ちで楽しむ事は中々難しいですね……。最後の戦いや今までの伏線は上手く纏められていましたが。復讐者からの再生がテーマだったのかな？と思いつつも、このテーマの部分が最後まで足を引張ってしまってるような感想です。前シリーズの剣刻が好きだったので正直、少しがっかりしてます。次は短編を出すようですが購入するか検討です。

2015/04/19

[天涯]

完結。復讐より仲間の命を選んだジルは、復讐者としての自分を見失ってしまう。そこから立ち上がらせたのは？復讐がテーマの本作品だが、主人公が甘ちゃん過ぎてどうも気に食わなかった。どうせならもっと冷徹でいて欲しかったが、１巻と比べると別人。ティナの影響なのだろうが、個人的にはあまり大幅には変わって欲しく無かったところ。戦闘は盛り上がるので、もう一押し欲しかった。脇キャラは良かったので残念。

2015/04/18