一迅社文庫 赫竜王の盟約騎士: 3

著者名：手島史詞【著】/八坂ミナト【イラスト】

一迅社（2015/11発売）

• ISBN：9784758046558

内容説明

王国と袂を分かつ竜狩りの学院で復讐の時を淡々と待つジルと咲夜は、ある戦いのさなか、湖での戦いで古竜の力を手にしたティナが自分たちに匹敵する強大な力を手にいれたことを偶然知ってしまう。その頃、王家の秘密を探っていた剣聖のひとりが、王国で秘密裏に進められていた新世代の竜狩りの育成計画と、その完成形の竜狩りと遭遇。その圧倒的な魔力に敗北を喫していた。ジルは新世代の竜狩りの脅威から学院を守りきることができるのか、そしてジルと咲夜に強い復讐心を抱く新世代の竜狩りの正体とは。竜を狩って強くなれ！　手島史詞の竜狩りファンタジー第三弾登場！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[まりも]

ジルに復讐の刃が迫る話。正直1巻と比べるとかなり微妙な作品になってきたかな。よくある一迅社のハーレムモノに成り下がってしまった印象。復讐の為に戦っていたジルがただの善人になっただけじゃなくフルフルを始めとしたキャラも丸くなりすぎじゃないでしょうか。物語の展開上仕方が無いのかもしれないけど"復讐"がこの作品の魅力だっただけに色々と残念。次巻完結らしいが1冊で終わらせるのは厳しい気がするが果たして。

2014/12/26

[1_k]

一巻を読んだ時点では、ラノベには珍しく「復讐」を全面に押し立てており、注目していたが……ここに来て普通のラノベな所に落ち着きつつある。この巻では竜も（強大な敵としては）ほとんど出てこず、対人戦がメインで普通のバトル物とそう変わらない内容で、特徴が薄れてしまった。主人公も普通に仲間が出来て、丸くなっているし。よくある「成長」というより、「鈍化」のような印象。とんがった作品であって欲しかったのだが。

2015/01/04

[真白優樹]

ティナが強大な力を得たことにジルが気づく中、復讐の刃が迫る今巻。・・・復讐の連鎖とはこういうものをいうのであろうか。復讐とはいつの時代も虚しいだけであり、それ故に善人になろうとしていくのは良いが・・・果たして復讐者に平和な未来は訪れるのであろうか。竜との共存という大望は果たしてうまくいくのであろうか。 この物語がいきつく先は果たしてどこになるのであろうか。次巻も楽しみである。

2014/12/20

[しぇん]

良くも悪くも物語が安定してしまったかなと。一巻の復讐に燃える主人公が普通の良い人になってしまってますからね。そこに戸惑うヒロインを絡めるのは流石だなとは思いますが。今回は主人公が復讐される立場でしたが唯の逆恨みでしたし、少し無理矢理感を感じてしまいました。次が最終巻らしいので一応読むかな？

2014/12/20

[彼方]

復讐を描いていくシリーズ3弾目。今回は復讐する立場だったジルが復讐されるわけですが正直微妙でしたね…復讐自体逆恨みですし誰かに操られてたわけでもないという…後半から急降下していった感じです。フィーネの仇と言われた事で揺らぐほど軽い復讐だったのかと、フィーネの仇と言われても前なら我を通すくらいはすると思いますが、咲夜の不安を後回しにしたりと色々甘くなりすぎじゃないでしょうか…。唐突なキスや咲夜の手加減も若干ストーリーを進める為のご都合に見えて何かなぁ…次巻で完結なのでとりあえず最後まで読もうと思います…。

2015/05/12