内容説明
陰陽師に縁づいたのは霊力なしの嫁・鹿の子。妖ひとつ見えなくて、行きついたのは台所。じっとかまどを見張っては、今日も今日とて菓子づくり。意地悪な目に遭ったって、まったくもってめげません。目の前の大切なひとが笑って食べてくれるから――あらたな笑顔をつくるため、鹿の子が挑むひとつの課題。「うまいだけではならぬ菓子」。鹿の子の小さな掌に、その答え知る覚書。しかし、それを開くには、つらい選択が必要で……。
元パティシエの著者によるレシピつき。「小説家になろう」で人気の、和菓子×陰陽師×妖怪ファンタジー!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はな
31
今回の和菓子も美味しそう❤️姑の言葉に悩んでいたけど、かまどの嫁として生きると言う決心が健気だなと思いました。恋の行方も気になりつつ、鹿の子には幸せになって欲しい。2015/12/10
わゆ
16
今回も美味しそうな和菓子を堪能。恋結びの結果を受けて結構積極的になっている久助にドキドキです。月明びいきの私にはちょっと残念な展開になってるなぁ。3月刊行予定の3巻が今から楽しみです。2016/02/08
アカツ04号
12
いやぁ頁が進まない…。前巻で不憫だった鹿の子だけど、久助とラクの間でもだもたしている間に、なんだか読んでいるこっちももやもやして来てきた。炉ちゃんよく言ってくれたという感じ。そのラクも北の方とイイ感じになってるけど、唐突すぎて何が何だか。蔵馬も狐になってしまうし。何より旦那様よ…。細かい事は次巻に期待。皆が幸せな結末になって欲しい。落雁の理由はなんとも素敵な思いやりの塊で。美味しい落雁食べたいなあ。(7/17-8/22)【2020-11】2020/08/22
六花
7
恋の行方がきになる。。。和菓子って優しさが詰まってる。2016/10/17
ゆり
7
鹿の子の作りだす和菓子がどれもこれも美味しそうで美味しそうで……お菓子の製造法や質感や味わいや、描写が驚くほど細かくて、ねっとり濃密で、甘いもの好きにはたまらないです。落雁ってこんなに深いいわれがあるお菓子だったのかと思いました。黒蜜みたらしもかぼちゃきんつばもりんごのお菓子も亥の子餅もおいしそう!鹿の子は方々から想いを寄せられているけれど鹿の子本人の恋はきゅっと切なく鹿の子の身の上も切ない。久助さんと月明さんのふたりをどういう風に考えて読んだらいいのか分からず混乱(笑)。華やかなイラストが目に楽しい。2015/12/31