内容説明
希望、葛藤、想い――祖父が命を失くしたのは、自身に宿る疫病神のせいだった。三年に一度、子どもと老人のすべてを殺める病を撒き散らす疫病神。次の発症まであと数日。鹿の子は宮廷を離れ、皆を病から譲ろうとするが、その中で戦争の準備が始まっており・・・鹿の子がつむぐ物語、ついに完結。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みんにゃりん
19
ついに完結。鹿の子さんの最期はえぇぇぇー?!ってなりましたが、概ね満足。辛抱たまらず併読してしまったWEB公開版は展開が違うので、追ってそちらも最後まで読みきりたい所存。その展開は要らない見たく無いって章もあれば、紙の本では割愛されてしまった大事な久助エピソードもあったりして目が離せません。今しばらくかまどの嫁ロスに浸ろうと思います。唐傘さん切ないなー。一番いいところを電車で読む不覚。家まで我慢とか無理だったから仕方ない。昼休みに最後の15ページ残した時には本当に生殺し状態でした。(笑)2017/04/07
アカツ04号
15
完結。3巻が一番物語が動いて面白かった。叶わない初恋がテーマなんだなぁと最後の歳神様の言葉を読んでしみじみ。結局は鹿の子も月明もお互い意図せず壁を作りまくってたんだなぁ。まぁ、色々腑に落ちない箇所もあるんだが。。ラクの事とか、蔵馬の事とか…。側室全員の名前も出てきて欲しかったな。でも色々きちんとまとまって終わったので満足です。なろう版を少しだけ覗いてきたけど大分内容が違っていて、そっちの方が好みかも…。とりあえず、餡子食べたくなりました。 (8/22-9/3)【2020-12】2020/09/03
ブラフ
9
【図書館/完結】いやー、最後まで面白かった。月明と久助はどうなるのか、月明は最後まで鹿の子に月明として見られないのか、鹿の子の体質は、炉は…伏線もすべて回収して、文句なしの大団円。いやー、すっきり!この作品も「小説家になろう!」出身なんだよね。最近面白いなと思うのは、ほとんどが「小説家に〜」出身作だなぁ。2017/06/29
アキナ
7
バタバタと全てが解決する最終巻。雪様のことはホントに憎いと思ったし、ラクだって自業自得としか思えない。鹿の子と月明様だってお互いに傷付けあってばかり。しかしながらようやく勇気を出した年越しの月明の、年に1度だけ私に下さいとのお言葉は殺し文句過ぎました。最後の一線は踏みとどまっても旦那様、昨晩はお楽しみでしたのね。最後の幕引きがあっという間に終わってしまったのでweb版も読んでみたいなと思います。あんこが食べたくなる小説でした。2018/04/02
みんにゃりん
7
WEB版2周目★1周目は紙と併読したからなんか混ざったかも(笑)2017/05/07