内容説明
獣と絆を結ぶ〈気〉の力。遠見をし、遠くの仲間と意思を伝えあう〈技〉の力。デューティフル王子はそのどちらをも併せもっていた。だが同じく〈技〉をもっていた父ヴェリティはすでに亡く、六公国では穢れとして忌み嫌われる〈気〉をもつことは公にできない。そんな王子を導くことができるのは、同じくふたつの力をもち、ヴェリティから〈技〉の教えを受けたフィッツだけ。王妃やシェイドに乞われ、王子の教育を引き受けたフィッツ。だが意外なところに〈技〉をもつ人間がいたのだ。フィッツは彼を、王子の仲間として一緒に訓練しようと試みる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
火烏
5
世界が広くなる布石。第三部で語られるのかな?2012/04/24
しまっち。
4
ああ、フィッツと道化のすれ違いが痛ましいわ・・・。道化の想いが切ないな。でも道化の愛は大きすぎて受け止めきれないというか、フィッツの反応もわからなくないけども、結局は自分だけの道化ではないことへのフィッツの嫉妬なんだろうな。 突然のブリッチの息子の登場。その時語られたブリッチのフィッツへの思いにジワリときた。そしてパイボルドがどれだけフィッツ達の近くに忍び寄っていたか、その展開にはびっくり。外諸島、ビングタウン、ドラゴンと盛りだくさん、いつも先手をとれないフィッツ達だけど、ここからどう巻き返していくのか。2016/06/09
しのぶ
4
ゆっくりのんびり読み進める予定が、まったく止まらず一気読み。(再読なのに) この豊かな物語世界に浸ることのできる幸せよ…。2015/09/27
o6guremi
4
道化のフィッツに対する愛が痛ましい・・・フィッツだっていろんな愛がある事を自ら語っているのに・・・問題は山積みが二山も三山にもなってきています。次の巻でどこにどう納まるのか・・楽しみです。 願わくば道化にも愛の手を・・・2012/07/30
Chikara Tonaki
3
シックがこれほどまでに重要人物になるとは。 しかし族姫の謎よ。どう話が進むのか楽しみです。2019/05/21