内容説明
蘇我王朝と出雲には奇妙な関係があった。出雲大社上官家と大名の秘密の関係を、向家文書が示している。
目次
第1章 出雲王国の名ごり(大名持と徐福の渡来;ヤマト開拓とキビ王国)
第2章 物部東征と田道間守(ヤマタイ国と武内宿祢;向家の野見宿祢)
第3章 息長帯姫と応神大王(イズモ系の関東国造たち;息長家と竹葉瀬ノ君)
第4章 武内氏と蘇我・道王国(三国国造家とオホド大王;向王家の山代二子塚)
第5章 古事記と杵築大社(大社造営と火継ぎ神事;出雲国風土記と高層神殿)
第6章 塩冶と尼子の佐々木氏(塩冶八幡と判官高貞;尼子大名と神仏習合)
第7章 富家の領地・富村(大江家と毛利大名;富家文書と大名家)
第8章 大社神事と近代(杵築大社の神仏分離;出雲大社と富村雄)
資料(向家文書;その他の古文書;出雲主王(大名持)の系図
向上官職の系図)
著者等紹介
斎木雲州[サイキウンシュウ]
1934年生まれる。1988年大学教授職に就任。1994年大学教授職を辞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐々木大悟
3
『日本書紀』『古事記』も所詮は人が書いたもの。本書は向家文書や口伝などの伝承から、正史とされてきた記紀や広く知られた定説と異なる「真実の出雲史」の姿を描き出そうというものだ。『日本書紀』『古事記』も神ならぬ人の記したもの、その内容に筆者や編纂を指示した者の思惑が反映されているはずだ。そういう視点を与えてくれるという点では面白かった。惜しむらくは、分かりやすいとは言えない構成。自力で立ち上げた出版社に依らざるを得なかった事情も本書内に記されているが、外部の編集者が加われば、他に書きようがあったように思う。2024/01/18
ken
0
面白い。これがほんとの古代史かもしれない。じっくり再読しながら咀嚼したいと思います。2013/02/18
わかば
0
正直に言って、正史ではないが、色々な事情も記載されていて、とてもリアルだと思う。 どこまでが本当か分からないが、本当であれば、色々と腑に落ちることがあると思う。 引き続き学びたいと思う。2023/09/04