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内容説明
大老・井伊直弼(いい・なおすけ)が朝廷に無断でアメリカとの通商条約に調印したことで、朝廷と幕府は激しく対立。攘夷派の橋本左内(はしもと・さない)の同志・伊武谷万二郎(いぶや・まんじろう)も、井伊等幕府側の巧みな罠にはめられて無実の罪をきせられてしまう。後、安政六年、橋本左内の攘夷派は、幕府により次々と処刑された。そして、水戸の山中に身を潜めていた伊武谷万二郎は、井伊の腹心・磯貝長八郎(いそがい・ちょうはちろう)を捕らえ井伊の汚職を暴こうとするが、井伊は水戸の浪士等に暗殺されてしまう!! <手塚治虫漫画全集収録巻数>手塚治虫漫画全集MT332~333『陽だまりの樹』第7~8巻収録 <初出掲載>1981年4月25日号~1986年12月25日号 ビッグコミック連載
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
剛腕伝説
12
井伊直弼の懐刀、長野主膳一味の罠に嵌まり、安政の大獄になを連ねてしまう伊武谷万次郎。牢獄に繋がれるも、手塚良庵の手引でコレラ患者として牢を出る。偽りの葬儀をあげ、水戸山中にかくれすむ。 その間にヒュースケンに手篭めにされたおせきは尼寺で尼僧になってしまう。桜田門外の変で井伊直弼が暗殺され、長野主膳も斬首され、井伊の独裁政治は終焉を迎える。潔白が証明された万次郎は100石の禄高で幕府のお役につく。目まぐるしく情勢が変化する幕末の世。面白い。2022/07/04
ホームズ
8
安政の大獄。万二郎のような人物にも大きな波が降りかかって来るんですね~。長野主膳がちょっとイメージとは違った感じ。熱いな~。読んでいて興奮してきてしまう。エネルギーにあふれる作品だな~。しかし女性が乱暴されたりするシーンが多いのが少しね。物語としては必要な気がしないではないけどあまり好きにはなれない。2012/08/20
Miss.W.Shadow
6
日本史で習った川路聖謨や多紀誠斎が登場して面白い。伊武谷万二郎はジョン万次郎のことかと思ったが無関係の人物だった。彼の実直で一本気なキャラクターは魅力的。それに引き換え今のところ、手塚治虫の実の曽祖父である手塚良庵は女を垂らすばかりで魅力的でないが……。今後どのように展開するのだろう。種痘所の解説に尽力した手塚自身の先祖の話を反映した歴史物だが、どこまでが史実なのか気になる。2012/07/21
santana01
3
安政の大獄に巻き込まれる伊武谷万二郎と彼を助け出そうとする手塚良庵たち。桜田門外の変から時代はいよいよ抜き差しならない展開を見せ始める。しかし、井伊直弼の描き方がどうも平凡で、ただの私利私欲で国政を牛耳っている「越後屋」にしか見えない。当時の庶民はその程度の情報量しかなかったといえばそれまでですが・・・。2014/03/10
ふろんた
1
★★★★2019/02/13