内容説明
ファーシーア一族の影として長年王の暗殺者だったシェイドは、今では王妃の顧問官となっていた。彼はフィッツに、宮廷にもどって若き王子にファーシーア一族に伝わる不思議な力〈技〉の使い方を教えてくれるように頼みにきたのだ。ヴェリティのいない今、教えられるのはフィッツだけ。しかし自身の〈技〉と知識に自信のないフィッツが承知するはずもない。なんとか断ったものの、訪問者はシェイドだけに終わらなかった。次にフィッツのもとを訪れたのは、豪奢な身形をした見知らぬ若者。果たしてフィッツに宿命の波を止めることはできるのか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かりあ
10
前シリーズの、特に『真実の帰還』なんかが600ページ以上だったせいか、今回のこのシリーズがめちゃくちゃ薄く感じて読み終わるのが早すぎてもったいない…!相変わらず面白いよー。フィッツくん35歳だよ。もうフィッツくんじゃなくて、フィッツさんだわ…。とにかく「黄金の狩人」最終巻に進みます!2017/03/07
duzzmundo
6
あっという間に2巻目終了。自分でさえ〈気〉を持つことを知らない王子を救出するため、同じく〈気〉を持つフィッツが追跡をはじめる展開。非常におもしろいですね。老いが目立つナイトアイズが心配。止まらないので続いて3巻目へ。2018/08/26
てんとうむし
4
読む手がとまらない。黄金の狩人シリーズは道化とフィッツのやりとりがたくさん出てきて嬉しい。ナイトアイズ…2016/07/02
しまっち。
4
バックキープに戻り、シェイドに会えばフィッツはやはりあの頃のように影の存在に。王妃の狩人ローレルの存在があっても隠し切れない、ゴールデン卿=道化との絆の深さにはほほが緩む。そして今ではフィッツを導くかのような存在のナイトアイズ。でもこんな無理をしちゃって、もう、なんだか痛々しいよ・・・。2016/05/18
しのぶ
4
寝食を忘れて(というか、煩わされないようパンを用意してから)一気読み。知ってるんだけど、わかってるんだけど、ページを繰る手が止まらない! 何度読んでもいいです、「ファーシーア」。2015/08/29