内容説明
大好きなひとを喜ばせたかったクロ。どこにも行かず、そばにいてほしかったシロ。すれ違うふたりは、最後に大切なものの在りかを知ります。大切なひとに贈りたい、スイートでハートフルな1冊。
著者等紹介
刀根里衣[トネサトエ]
1984年、福井県生まれ。2007年、京都精華大学デザイン学部ビジュアルコミュニケーション学科卒業。2010年、ボローニャ児童書ブックフェアでイタリア人編集者の目にとまり、Kite EDIZIONIより絵本を刊行。それを機に2012年、イタリアへ渡り、現在ミラノを拠点に絵本制作に取り組んでいる。2012年から2年連続で絵本作家の登竜門といわれるボローニャ国際絵本原画展に入選をはたす。2013年、国際イラストレーション賞を受賞し、翌年、“EL viaje de PIPO”がスペインの出版社から刊行された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
94
青のラブ・ファンタジー。星がきらめく夜の森を歩く二匹の猫。湖に浮かぶキラキラしたものを恋人にプレゼントしたいとがんばりますが、どうしてもつかむことができません。焦った彼は、ついに湖に飛び込むのですが……。かわいいストーリーもさることながら、絵がとにかく美しい。湖の葉っぱや魚、タコまでもハート形に描かれている糖度たっぷりの絵本でした。刀根里衣さんは、福井県生まれですがイタリア・ミラノを拠点に活動している絵本作家さんとのこと。この本もイタリアの出版社から発行された本の日本語版のようです。2015年4月初版。2015/07/01
馨
91
にゃんこの表紙に惹かれて読みましたが先日読んだコーヒーの絵本の作者だと気づきました。絵がキレイで可愛い!これもどことなく大人っぽい話でした。好きな人の為にどこまでも純粋に一所懸命であれば、相手には伝わるのですね。2016/05/15
ままこ
79
青のグラデーションが幻想的で美しい。“キラキラ”を一生懸命取ろうとするクロ。側で優しく見守るシロ。ラスト夜空をバックに寄り添うシロとクロの後ろ姿がロマンチックでとても愛らしい。見ているだけで幸せになりそうなお気に入りの絵本。2018/03/16
たんたん(休みます)
78
猫のシロとクロ、ふたりは湖に浮かぶキラキラ光るものを見に行きます。クロはシロにキラキラをプレゼントしようと頑張るけれどなかなかつかまりません。シロにキラキラは届くかな…?ただ一緒にいるだけで周りの全てがハートに見えたり、キラキラ輝いて見えたりそんな誰もが憧れる純愛物語。ファンタジックな青がふたりの姿をふわっと浮き立たせふたりだけの世界を優しくかもし出す素敵な絵本。2015/07/14
Natsuki
66
『ぴっぽのたび』では赤を基調にした表紙が印象的でしたが、今作では表紙から中身まで、幻想的な青の世界です(*´ー`*)ウットリ♪クロはだいすきなシロにとっておきのプレゼントをしたくて、星夜の散歩に誘うのですが・・・。クロとシロのラブラブっぷりがまぶしい(*ノ▽ノ)『しろいうさぎとくろいうさぎ』を彷彿とさせますが、ネコのクロは行動派ですね☆2015/06/07