内容説明
六公国を危機に陥れた外島人の“赤い船団”が撃退されて十五年。王ヴェリティが去ったあと、王妃が一粒種の王子を守り育てながら、なんとか平穏に国を治めてきた。一方、ヴェリティの兄であった第一王子の庶子フィッツ、暗殺者の弟子で、今やファーシーア一族の〈技〉を継承する唯一の生き残りとなった彼は、絆を結んだ狼と、訳あって育てている孤児の少年とともに、隠遁生活を送っていた。だが、かつての師シェイドの突然の来訪が、彼を再び運命の渦に投げこむことに……。圧倒的なスケールの異世界ファンタジー〈ファーシーアの一族〉続編、壮大な三部作、堂々開幕。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かりあ
10
うわああああー…ファーシーアの一族の続編である本書。ロビン・ホブはすごいよ…ものすごいストーリーテラーだよ…。何がどうなっていくのかドキドキ。そしてやっぱりフィッツと道化が一緒にいる瞬間が大好きだ。2017/03/04
Chikara Tonaki
5
「ファーシーアの一族」続編。隠者として寂しくも平穏な日々を過ごしていたフィッツが再び旅立つシーンで1巻終了。あぁ先が気になる。2019/05/15
duzzmundo
5
「ファーシーアの一族」続編。前回の最後にドラゴンが出てきて、ちょっと全体のトーンがファンタジーファンタジーし過ぎた感がありましたが、また元のテイストに戻りました。シリーズを読んでいる人にとっては、新たな展開への予感と期待だけで読まされてしまう一冊目。冷静に考えるとフィッツはまだ小屋から旅立っていないという。でもあっという間に読んでしまいました。おもしろいですね、やはり。続いて2巻目へ。ここからバックキープに戻ってからの展開が楽しみ。2018/08/22
櫂
5
今一番好きなFT小説。欺瞞に逃げ込む隙を与えない厳しさ、時間をかけ苦悶しながらも真実を受け入れる過程、利己的で卑小な感情と様々な形を見せるそれぞれの愛情、を描くのがとてもうまい作家さんだと思います。今回も一気に引き込まれました。さー二巻だ!2010/08/30
火烏
5
前巻がウソみたいに老人になってたフィッツがだんだん若返ってきたな。70前から40代くらい、さて、年相応に戻るでしょうか、2巻読みます2010/02/14