内容説明
渋谷の片隅で警察関係者の遺体が見つかった。明らかな他殺体を自殺と断定した鑑識課の検視官・綾織美音。疑念を抱いた捜査一課上層部は、晴山旭警部補に内偵を命じる。彼女の目的とは一体? 真実を明らかにした晴山の前に現れたのは、警察内に潜む巨大な闇の存在だった――。 文庫書き下ろし
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
121
警察小説ですが、内容はどちらかというと警察内部のヤミを暴いていくということで、それに対して表題の非公式的な組織を作って対決していくようです。全6巻になるようで5巻まで出ているので読みはじめました。最初は従来の経緯や登場人物の紹介的な話ですが一気に読めそうな気がしました。2017/09/12
ナミのママ
58
【刑事・探偵週間@月イチ】ずっと気になっていたシリーズ作品です。一気読みした方が面白いようなので積んでいました。初読みの作家さん。前半、登場人物がどうつながるのかわからず、また視点が変わるのにも慣れませんでした。中盤から話しが繋がり、タイトルの意味もわかり、進展があり・・・と思ったら終わってしまいました。これは続きが気になります!この一冊だけだと感想もストーリー紹介もとても書きにくいですが、すぐ次を読みたくなる面白さでした。2017/10/24
ゆう
42
シリーズ1作目。なんか刑事物のシリーズを読みたいなと思って本屋さんで手に取ったけど、やばい、これ面白いかも。警察の闇をあぶり出すための密命、同志たち。まだ1作目は仲間が集まるためのプロローグって感じだからこれから動き出すのかな。ちょっと重めだけどそれを上郷のキャラが上手いこと和らげてくれてる。今後が楽しみ。2017/08/06
kiyoboo
31
綾織検視官の腕には定評があったが、明らかに誤判断をする。しかし、彼女には考えがあっての行動だった。恋人が自殺したのではなく身内に殺されたという。警察OBの受け入れ先の拡大、裏金問題、個人情報流出などのさまざまな警察のダーティな部分をあぶりだす。小説とはいえ結構リアルでクレームが来そうな内容だ。序盤は淡々と話が進む。視点もバラバラで読みづらいが、中盤から終盤にかけて一気に読める。脇役も個性派揃いで飽きさせない。続編もあるようなので、続きを読みたい。 2015/11/09
リキヨシオ
30
「完璧に潔白な警察官なんて1人もいない」…これがもし事実だとしたら…読んでいてると背筋が凍る気持ちになる一方でスケールの壮大さを匂わせるストーリー展開が気になって止まらない!警察庁捜査一課第7係主任刑事の晴山旭は上司から密命を受けた。その密命は優秀なはずなのに最近誤った検視が続く検視官の綾織美音への内偵だった。明らかになるのは組織の人間だったら誰もが存在していると分かってもどうすることができない「警察組織の巨大で深い闇」だった!有志の集い「クラン」は警察組織の腐敗の根を断つ事ができるのか?第2弾が楽しみ!2015/12/01