新装版 小説太平洋戦争 (4)

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新装版 小説太平洋戦争 (4)

  • 著者名:山岡荘八【著】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 講談社(2015/08発売)
  • ポイント 10pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062931588

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内容説明

絶望的な「死の舞踏」をくりひろげた挙げ句、サイパン島は失陥、他の太平洋の島々にも累々と死屍が積まれた。和平に持ち込む戦略を持たない指導者たちは、逼迫するほど闘志を燃やし破滅に向けて狂奔。戦艦部隊の強行突入に国運を賭けなければならなくなる。もはや残された道は、玉砕と特攻しかなかった。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

at-sushi@ナートゥをご存知か?

54
絶対防衛圏・サイパンを失い、東條政権も瓦解、既に趨勢の決した絶望的戦況の中、ついに特攻隊が産声を上げる。大西の悲壮な訓示と兵達の覚悟には涙を禁じ得ない。 一方、大本営は、誤った戦果報告に基づき米戦力を軽視したレイテ島決戦を立案。陸の三馬鹿の一人・寺内は、作戦に反対する将兵達を一喝した挙句サイゴンへ脱出するという外道ぶり。残された数万の将兵は文字通り人柱として海山に屍を晒す。もう読むのが辛いわ。2022/08/13

Hiroki Abe

6
敗戦につぐ敗戦から日本に暗い影と誤解を与えた「バンザイ突撃」「神風特攻隊」「神雷特攻隊」。物量で大きく差を付けられ、敗戦は絶対的なモノとして日本軍の前に現れる。どう敗戦しどう戦争を終わらせ未来へ繋げていくか?そこには日本人にしかわからない「死に際の美学」があったと思います。全ては日本の再興の為、そして、祖国を思う気持ちには少しのウソもなかったはずです。ついに残すは2巻、硫黄島と沖縄から戦争終結までここからは更に暗く悲惨な負ける為の戦争が。もはや心と頭が悲鳴をあげていますがどうにか読み切りたいと思います。2015/08/10

rinrinkimkim

2
私はかつてこのように詳細かつ生なましい特攻隊本を読んだことがありませんでした。途中で靖国神社に寄付金振込ましたよ。山岡さんは鹿児島の基地に従軍されておいでで戦後ご自宅庭に空中観音像を建立慰霊していた。大西長官夫人は戦後17年して観音像の前で土下座したそうです。本書において語る言葉が見つかりません。特攻隊の部隊名は本居宣長の和歌からだった。神風はその時にカミカゼが吹くのではなく、子孫の上に吹くであろうと散華された。もうこんな話がぎゅうぎゅうづめなんですよ。言葉なんかありません。マレーの虎の哀れな最期も(涙)2018/02/09

m.taya

2
玉砕、特効、今では考えられない心理状況だが当時は当たり前のように人間が死んでいった。サイパンの玉砕からフィリピンを奪還されるところまでが第4巻。敗戦につぐ敗戦、それでも戦争を続けた日本。国民の命が弾薬より軽かった時代。進んで命を捧げていった人々。まるでイスラム国のような日本が実際にあったことを絶対に忘れてはならない。

のりひろ

1
フィリピンは訪れたことがないが、なんとも凄まじい2023/04/30

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