内容説明
水無瀬率いる<水車小屋>の暗躍により、一触即発の事態を迎えた日本とアポストリ。学は前評議長の娘である星祭を呼び寄せて<十字架>の評議会へ送り込み、アポストリ側からの開戦の引き延ばしを図る。そして自らは<水車小屋>を止めるべく東京へ向かう。一方、葉桜は学との関係について思い詰めた様子を見せるが──。 人とアポストリ、学と葉桜、それぞれの関係の緊張が高まっていき、本格的な開戦まで猶予のない中、学はぎりぎりの決断と行動を求められる。はたしてその決着は!? 堂々の完結編!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
(●▲●)とらうまん(*^◯^*)
11
うーむ…水無瀬の内面に対する掘り下げが表面上のものしかないため、いまいち敵さんサイドに感情移入しづらいかなぁ。 人とアポストリをめぐる一連の事件は、多大な犠牲を払いながらも学たちの死力を尽くした活躍により相応の決着が。 しかしまあ、学くんは最後の最後まで清々しいまでに口先三寸のみで、恵吾や茉莉花たちが20年かけても成せなかったことをやりおるわ (^_^;) これから先に彼らが目指す道は果てしなく困難なもの。人とアポストリの共存、葉桜の夢、ふたりの日常、一人ではすべてを抱えきれないけど……きっと二人でなら。2013/09/29
Humbaba
7
一人の人間で守りきれる範囲というのは限られている.本当に大切な物が複数あったとしても,そのどちらかしか守りきれいない.その時には,周りに目を広げてみて,他の人間と協力するというのも選択肢の一つではある.2012/04/25
たこやき
5
話としてはベタだし、細かく見ると結構、ご都合主義的なところもあるんだけど、でも、納得出来るまとめ方だったように思う。これまでのシリーズ途中、やや中弛みと感じたところもあったけど、でも、そういうところでも学の「無茶」っていうのが、それぞれに影響を与えていた、というのがあってこその結末だろうし。満足。2010/03/30
びー
4
シリーズの中ではこの5巻が1番面白かった!所々ご都合主義なところもあるが、それ以上に勢いや緊迫感がある。王道で上手くまとまっていると思う。凄く好みな作品だった。ラストのサプライズは予想どうりだったので、特に蛇足とは感じず。蛇足というならその後を短編集で読みたい。星祭カワイイ。2012/03/16
ろき
4
葉桜と学みたいな関係が憧れる。全ては終わった…(のか?)「絶対存在」…凄く深い設定で作家さん凄い…!!ほかの共棲者の話とかも見てみたいと思った。あと星祭かっこいい!面白すぎて本棚から出して立ちっぱなしで読んでしまった…。あと、なんだかんだ言って、好きなお父様も生きていた事ですし、後日談に1冊読みたいかも。あと、学と葉桜かわいすぎる。これからも大変な事はあると思うけれど、幸せに暮らせよ!!2010/11/23