内容説明
ラパーチェ事件での責を負い評議員候補の資格を剥奪された葉桜は、さらに高等法院による監察を受けることになる。 しかし、やってきた稻雀と名乗る軍務省の憲兵はゴシックロリータ風の出で立ちをした、どこかとぼけたアポストリだった。 そんな折、東京で反アポストリ派議員が暗殺される。裏で【水車小屋】が暗躍し、アポストリに対する感情が悪化する中、恵吾や茉莉花の身にも危険が迫る。 情勢はきな臭さを増していき、学は覚悟と決断を迫られるが──。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
(●▲●)とらうまん(*^◯^*)
13
「いいだろう、上等だ。任されてやる。人でなしの息子として立派に世界を救ってやる」二つの種族、人間とアポストリの関係性をめぐる事態は、アポストリの駆逐を目論む<水車小屋>の暗躍により大きく動き出す。恵吾の意思を継ぎ、茉莉花を守り抜き、学と葉桜は敵の陰謀を止められるのか。次回、完結。2013/09/27
中性色
10
河津桜。厳密には続いてると言えば続いてるけど、前巻まではあくまでも主人公周りで起こったことに対してだったのが、今回は周囲で起こってる出来事に突っ込んでいく感じ。それもあって、今まで割とスローペースだったのに一気に動き出した。ただ、水車小屋はもとより水無瀬自身がなぜその組織にいて、敵対する理由はなんなのかだけがまだ謎か2022/07/04
サエズリ割津
8
アポストリと人間の関係が混迷を極めるシリーズ第4巻。急展開で非常に面白かった。葉桜の監察官としてゴスロリの軍人稲雀が登場。稲雀の過去も中々にハードなもので、人間とアポストリの関係のままならなさみたいなものがよくわかるエピソードだった。葉桜と学のバディ関係もさらなる深まりを見せたし、次巻に向けて水車小屋という明確な敵組織の存在も明らかになり、盛り上がりを見せてきたので次巻が楽しみ。しかし水車小屋のボスは初登場時から怪しかったから、今更敵だといわれてもあまり驚かなかったな。2016/11/06
Humbaba
4
ほとんど帰ってこない親であっても,あるいはそうだからこそ,親の死という情報は衝撃的である.しかし,状況はただ衝撃を受けて沈んでいることを許してはくれなかった.自分たちの生活を守るためには,例え役者不足である事は理解していながらも,動く以外の選択肢はなかった.2012/04/22
ろき
4
お…お父様!?tkもう…。読んでいる時、ドキドキしすぎて熱い!!冬なのに!!!稲雀は可愛かった。これからの世界と学と葉桜の関係に期待。―――全ては次の巻だ!!!2010/11/23