内容説明
アポストリ── 身体能力と科学技術に優れた、女性だけで構成される異星人。 目が赤いほかは、外見的特徴は人間と同じ。 琵琶湖周辺は、彼らと人間が共存する居留区となっていた。 高校二年の南方学は、過去に起きたとある出来事からアポストリを憎んでいた。 ところが “共棲” と呼ばれる居留区のシステムに則り、一人のアポストリと同居することになる。 彼女の名は、葉桜── 評議長の姪でもある美しい少女だった。 二人は激しくぶつかり合うが、その共棲にはある意図が隠されていて──。 期待の新人が贈る、近未来ボーイ・ミーツ・ガール・ストーリー登場!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サエズリ割津
12
夏っぽいライトノベルが読みたくなり積読から読了。「なれるSE!」や「ガーリー・エアフォース」の夏海公司のデビュー作。これは面白い。女性だけで構成される異星人であるアポストリの少女とアポストリに家族を殺された過去を持つ少年のボーイミーツガール。種族間のこともありいがみ合っていた主人公の学とヒロインの葉桜が困難を乗り越えながら心の距離を詰めていく様はまさに王道のボーイミーツガールで安心して読めました。そこにSF的な共棲というギミックを入れたり社会情勢に言及していたりして、プラスワンがあったのもよかった。2016/08/11
中性色
10
葉桜なのか夏なのか。SF要素含みな正統派ボーイミーツガール。後期作品を知ってるからか、これといったギャグ要素のないまさに王道な造り。それゆえに平坦な形にも受け取れるが、最初の出だしとしては問題ないかな。結局なんの目的で始めたのが今後の焦点か。個人的には茉莉花が好み2017/07/04
konkon
6
異星人と人間との共生がテーマ? 設定も面白く、楽しめました。2014/07/26
ねんこさん
6
宇宙人の少女と人間の少年のボーイ・ミーツ・ガール&政治ぽいSF風作品。 色々設定に疑問点が多かった。 人類よりはるかに優れた身体能力を持つ種族が高度な科学を発展させる必要があっただろうか?とか、繁殖のために他種族の遺伝情報を必要とするという設定も、他種族の遺伝子を取り込み続ければいずれ種族として消滅してしまうのではないか?とか、宇宙人の技術を独占する日本に対する他国の干渉もA国の存在だけ意図的に削除されている点とか、黒幕が脱走兵なのに戦略兵器を持ちだしている点とか、ちょっと考えるとおかしな点が目立つ。2013/08/25
(●▲●)とらうまん(*^◯^*)
6
森井しづき先生のイラストが目について購入した作品ですが、とても面白かったです。 葉桜と学の二人が今後どうなっていくのか、そして人間とアポストリは種族の垣根を越え理解しあうことが出来るのか、これは早急に続刊を確保しなければ(使命感) 政治・社会的な問題は現実世界においても通じる部分があり、そこも見所かなーと思います。2013/05/23
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