祥伝社文庫<br> 風魔(下)

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祥伝社文庫
風魔(下)

  • 著者名:宮本昌孝
  • 価格 ¥764(本体¥695)
  • 祥伝社(2015/07発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784396335304

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内容説明

天下を取った家康の、唯一の気がかりは小太郎率いる風魔(ふうま)衆だった。折しも新開地江戸で、日本橋の大店(おおだな)が兇賊に蹂躙される。何者の仕業か? 徳川忍び衆総帥・柳生又右衛門は、小太郎一派に相違なしと断定、ここに風魔狩りの命が下った――。勝利するのは剣の極意か、徒手空拳の技か。乱世を締め括る影の英雄たちが、箱根山塊で激突する! 人気作家が放つ、圧倒的スケールと迫力の時代ロマン巨編(全3巻)、堂々の完結編!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

285
面白く読めたが、最後にもう一山欲しかったというのが正直な感想。終始、気持ちが乱れることのない小太郎。ちょっと分別良すぎて煮え切らない。この著者の作品、ラストは必ず大海原に繰り出すな~という興醒めも少々。氏姫と家康の対峙場面を、もっと派手派手にして、小太郎もここで感情剥き出しにして、途中出てきた子悪党たちも全員集合で入り乱れて…と、上中下巻の大ボリュームの大団円ならばこそ、やり過ぎなくらいにやって欲しかった。小太郎が無敵すぎる設定だけに、全力フル解放といえる場面がほとんどなかったのが寂しい。2021/01/15

ポチ

50
無敵の超人・風魔小太郎、清々しいいい漢でした。氏姫も男前のいい姫ですね(^^)2020/04/22

タツ フカガワ

41
上・中巻の欲求不満を解消できた下巻でした。身長210センチの小太郎が“脳天めがけて振り下ろした拳を、柳生又右衛門宗矩が無刀取りで巨躯を宙に舞わす”かと思えば、“橋の欄干に手が掛かり宙づりになった小太郎の体が強風にふわりと持ち上げられて再び橋の上に”って、ありえないでしょの連続が小太郎vs柳生の対決シーン。こういうのが読みたかった。氏姫との別れや新天地へ旅立つ小太郎の姿が清々しいラストもよかった。2023/11/13

てつ

39
傑作。小太郎の人間臭さが心地よく、そこに挑んでいく相手方も、実はその存在を認めている。3冊一気読み。おすすめです。2021/04/05

Dai(ダイ)

22
途中で幾度も殺すことの出来た敵を助けたりと、煮え切らない小太郎に苛立ちを感じた。が、終わり良ければ全てよし。身体だけでなく、器量のスケールも並外れて大きな男だったと言うことか。最後名前だけ出てくる山田長政には伝奇小説でもあったかと思わずニヤリとさせられた。家康、氏姫、笹掃をはじめ、豪華な脇役にも魅せられた。胸のすく快作であった。2014/09/18

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