独裁 - 近代主権論の起源からプロレタリア階級闘争まで

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独裁 - 近代主権論の起源からプロレタリア階級闘争まで

  • 著者名:カール・シュミット/田中浩・原田武雄【訳】
  • 価格 ¥3,080(本体¥2,800)
  • 未來社(2015/07発売)
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  • ISBN:9784624300708

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内容説明

資本主義、社会主義を問わず登場してくる「独裁」を今、どう考えるか。ローマ共和国からロシア革命に至るまでの歴史から独裁概念を厳密に規定する、ナチズム政権登場を準備した究極の独裁論。怖るべき洞察と先見の書。

目次

Ⅰ 委任独裁と国家論
 a 国家技術的理論と法治国家的理論
 b ボダンにおける委任独裁の定義

Ⅱ 一八世紀までの君主の委員(コミサール)の実務
 独裁官ヴァレンシュタインについての附説

Ⅲ 一八世紀国家論における主権独裁への移行

Ⅳ 主権独裁の概念

Ⅴ フランス革命の期間における人民委員の実務

Ⅵ 既成法治国家的秩序内における独裁(戒厳状態)

解説 独裁と自由――『独裁』(一九二一)論の現代史的意義(田中浩)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

masabi

21
【要旨】独裁概念を委任独裁と主権独裁に分けて考察する。【感想】共和政ローマに始まりプロレタリア独裁まで数々の独裁を巡る論説を追うことになり読み進めるのに苦労した。主権独裁の位置付けを来るべき憲法の制定権力による委任に求めるのは得心した。ワイマール共和国の教訓に従うのなら独裁は時限制にすること、制限することのできる権利は限定列挙すること、あたりになるだろう。緊急事態条項は委任独裁に分類されそうだ。2016/10/25

フクロウ

1
主権独裁と委任独裁の観念の区別を古代ローマから始まりクロムウェルやジャコバン派を経由して史的に論証した上で、ワイマール共和国下のドイツの惨状、さらに議会の機能不全打破のためには委任独裁が必要であって、ワイマール憲法48条の非常大権発動による大統領内閣という形で、ナチスの独裁をお膳立てした。古き良きドイツの栄光を守りたい保守主義シュミットは、ワイマール共和制も嫌えば共産主義はもっての他、結局はファシズムしか選択できなかった。2018/10/17

こずえ

1
独裁について網羅的にあとまってる鉄板

madofrapunzel

1
★★★★★ 主権概念や政治体制を原理的に考えるにあたって大変役に立ちました! 委任独裁と主権独裁を区別することの大切さをシュミットは何回も言ってます。2011/12/12

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