内容説明
クラシックは聴いてみたいけど、何から始めればいいか分からない? ならば、いきなり「世界最高」を聴いてみよう。本物の美味を味わってみよう。作り手によって味の異なる料理と同じく、同じ曲でも演奏家によって、まるで違う音楽になる。その聴き所はどこか。クラシック評論の第一人者が満を持して薦める、「最高」の指揮者による「最高」の演奏。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
もっひぃ
8
フルトヴェングラーは来日したことがないこと、丸山眞男がフルトヴェングラーに感嘆してやまなかった者のひとりだったことを初めて知った。指揮者を見出しに、おすすめの曲を紹介する形式の本は初めてだった。筆者の婉曲が面白い。ツウはこういう風に聴くのか、とわかる。2017/03/28
銀狐
3
数ある推薦本の中でも独断と偏見は特筆モノ。そのと〜り!と叫びたくなるところ多し。楽団ではなくて指揮者で分類しているのが面白い。指揮者で音が変わることがよく分かる。愛聴盤が載っており、評価は的を射てくれていて嬉しかった。2015/04/20
ボル
2
指揮者で楽曲の出来不出来がある。敢えて言うなら指揮者の才覚・演奏家の力量や録音された時期に加えモチベーションアップした時期と重なれば名曲が生まれるのだと再確認できた。名盤や思い入れ満載の文章にクラシック音楽が身近に感じられた。様々な逸話が紹介されているため、読んでいてとてもタメになった。2017/12/28
ポルコ
2
指揮者一人一人の個性が、まるで短編小説のように綴られていて楽しい。2018/02/03