内容説明
アメリカのスパイとして働く尚友。一方で、幼馴染みの比嘉正信、やくざのマルコウと計画していた米軍基地襲撃のときが迫ろうとしていた。衝撃のクライマックス!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
koba
29
★★☆☆☆2019/03/30
タナー
13
馳氏の作品の中では、その分厚さと題材の印象から、なかなか手が出せずにいた作品。ところが!!やはりこの作家はスゴ過ぎる。読み始めたらホント止まんなくなっちまうくらいにその物語に圧倒されてしまった。自分が日本人でありながら、この沖縄の歴史と存在、米軍の支配下にあったこの地に関して何と無知だったことか!馳氏ならではのスピード感とキレのある語り口とストーリー展開に、見事に惹き込まれていった。登場人物それぞれの存在感もスゴい。ラストはどうなっちゃうのかとハラハラしていたが、またまた見事に裏切られた。魂が震えた。2017/12/09
バジル
8
単純にハードボイルドとしても優れているけど、返還前の沖縄という舞台がとにかく際立ってる。世のすべてを見切っている様でいて、実は‘‘究極のロマンチスト‘‘な主人公の行く末が気になって目が離せない。なので言っても仕方がないんだけど、何か違うラストが欲しかった。。2025/11/02
泥水 叫狼
8
史実をベースにしフィクションを乗せ、アンダードッグ達が権力に立ち向かう展開は垣根涼介の「ワイルドソウル」を思い起こさせました。どちらも圧倒的な取材量に驚かさせますが、あちらがエンターテインメントに徹しているのに対してこちらはノワール系です。後半はスピード感を重視したせいか若干粗さが目立つものの 、主人公たちの底辺にある怒りを1400頁維持させ、作品の緊張感を終いまで切らせなかったことに敬意を。2013/05/22
宮崎太郎(たろう屋)
7
世界なんて変わらない、アメリカは変わらない、日本は変わらない、沖縄は変わらない。主人公は何も変わることなどないと諦めながら、どこかにひびが入ったとき、沖縄だけは痛みと怒りで世界を叩き割ることができると願う。沖縄の返還直前、コザ騒動に至ったありとあらゆる感情を事実を追いながら描いた。これまでの時代を生きた沖縄の人々への鎮魂の思いを感じた。2025/11/14




