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内容説明
▼第1話/入隊▼第2話/訓練開始[-3週]▼第3話/ネスト[-2週]▼第4話/移植[0週]▼第5話/拒絶反応[3週]▼第6話/座標空間[3週]▼第7話/犬の日[6週]▼第8話/出撃[8週]
●主な登場人物/マナ・オーガ(徴兵され特別転送隊に配属された新兵。故郷に家族と恋人を残してきた)
●あらすじ/歪な月に照らされる惑星・碧王星。漂流の末たどり着き土地を開拓してきたファースト(第一次移民)と、後からやってきて正規移民を名乗るセカンド(第二次移民)との間で激しい戦争が続いていた。ファーストの一国・ハストに暮らすマナ・オーガは、徴兵され特別転送隊に配属される。いまだその実態がつかめぬ“転送兵”として、過酷な軍隊生活が幕を開けた(第1話)。
●本巻の特徴/碧王星の統治権を巡り、戦争を続けるファーストとセカンド。卑劣な攻撃を繰り返すセカンドに対し、ファーストたちは大いなる森の主“ニーバス”の体組織を子宮に入れた女性の“転送兵”が活躍する。碧王星の至る所に瞬間移動が出来る“転送隊”に入隊したマナ・オーガの運命は…!? 圧倒的な画力で見るものを引き込む、白井弓子渾身のSFストーリー!!
●その他の登場人物/アルメア軍曹(特別転送隊の特技一等軍曹。現役の転送兵であり、新兵の指導教官も務める)、サウラ中佐(マナとアルメア軍曹が所属している第一特別転送隊の隊長)、ニコルズ軍医(転送隊員の検査や“転送器官”の移植などを担当する)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
oldman獺祭魚翁
35
1巻から5巻までの纏めた書評。ちょっと人には薦めにくいかもしれない。何故ならこのSFは女性の妊娠・出産をテーマとしているからだ。しかも胎児は人ではない。碧王星という惑星に住む原生物ニーバスの組織を子宮に移植され、その空間転移能力を得た女性兵士達の物語なのだから……惑星の第一期植民者と第二期植民者で争われる戦い。劣勢の第1期側は、女性のみで構成される転送部隊で戦う。徴兵された少女マナ・オーガはその子宮にニーバスを移植され転送者として戦いに巻き込まれていく。第37回日本SF大賞受賞作2019/05/08
keroppi
28
第37回日本SF大賞受賞作。漫画が受賞したのは、大友克洋「童夢」以来じゃないかな。とりあえず、1巻を買って読んでみたが、戦う妊婦達という発想力に圧倒された。2巻以降を早く読みたくなった。2017/04/09
たまきら
25
子宮がタイトルのSFです。遠い未来の人類なのでしょうか、ある惑星に移植した人類同士の争いのため、その星の生物組織を女性兵士に移植し「妊娠」させ、妊婦に戦わせるという、女の悪夢を詰め込んだような設定にビビりながら読みました。恋人の懇願を振り切り、兵士となった少女の「妊娠」シーンには心底怯えました。同時にエイリアンのエレン・リプリーの最期を思ったり。2巻へ。2024/07/10
ピク
16
『天顕祭』の作者による、『テラフォーマーズ』なんかメじゃない衝撃のSF.侵略者との戦争に勝つため、人類はニーバスなる生物の生体を女性の胎内に取り込んで、まるで赤ん坊のようにお腹でニーバスを育てている間だけ特殊なワープが使えるようになる特別転送隊を組織する.過酷な訓練と、日に日に大きくなるお腹.女性兵士たちの精神は混乱していき・・・ 緻密に作り込まれた設定と、ただの組織とは言え胎内で何かを育てるということ、そしてワープ時に精神が同調する「無=死」との対峙.夢中で読んで、どっと疲れる.2013/06/28
たっきん
14
すごい設定だ! なんだか読んでるとお腹に力が入らなくなります;; 絵的にグロいわけではないのに言いしれぬ気持ち悪さが。でも面白い。2013/09/19