富士見ファンタジア文庫<br> 黙示録アリス

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富士見ファンタジア文庫
黙示録アリス

  • ISBN:9784047129481
  • NDC分類:913.6

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内容説明

世界は壊れてしまった。それは少女だけがかかる、最悪の病気《迷宮病》のせいで。そして、授業が始まる。少女を殺し、世界を救うための授業が――。疾走する魔法と青春。迷宮突破型学園ファンタジー、始動!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スズ

61
迷宮病に罹った少女、「迷宮少女」を殺す学校に入学した有栖真之介は、横浜で発病した迷宮少女の殺害任務を与えられ、クラスメイト達と共に迷宮に侵入するが…。迷宮病という自身の周囲を迷宮に変え、その際に多くの人々を殺害してしまう病に罹った妹を救うために莫大な金を必要としている真之介は、他者に対してドライに接していたが、彼に助けられた同級生達が彼の仲間になり、真之介の心境に変化が生じていく様子が良かった。迷宮の怪物達の攻撃を掻い潜りながら、迷宮少女と戦う真之介達の姿と、迷宮少女となってしまった少女との対話が印象的。2016/11/10

よっち

58
迷宮病が発症してしまった少女は殺されることでしか救われない世界。それでも発症した妹を救うために行動する真之介が、転入した学園の仲間たちと迷宮病攻略に挑む物語。目的を果たすために周囲と慣れ合うことを嫌い、金や権力が大事だと公言する口の悪い真之介が、知り合った学園の仲間群青・キリや白たちと罵り合ったり反発しながらも、結局は窮地を救ってしまうツンデレな感じが素直じゃなくて微笑ましいですね。奥行きを感じさせる世界観ながら、詰め込み過ぎず読みやすいところも好印象で、今後のダブルヒロインとの絡みに期待ということで。 2014/12/17

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42
作者としての軸がしっかりしているおかげで作品が変われど相変わらずの鏡ワールドで安心して楽しめますね。多い情報量をわかりやすく読みやすく構成されており流石だと思いました。相変わらずネジの外れたキャラが多いですが、そのキャラ達に対して不快になるどころか親近感をもたせる描き方も流石でしたね。群青と白の眼の色や関係性が特に気になります。ある程度進んだら群青が主役の番外編を出してくれないかなぁ。初巻から壮大な話となっておりますが、このあとの展開こそが鏡さんの真骨頂なので次巻以降が楽しみで仕方ありません。2014/01/27

晦夢

38
実に鏡さんらしいクソったれな世界観。世界を救うには少女を殺さなければならない。ヘラヘラ笑って性格が悪くて金目当てで他人を見下したような主人公だが、なんだかんだでお人好しの偽善者。そして自分で偽善者だと分かっているのは個人的には嫌いじゃない。この巻は顔見せのような物であまり深く掘り下げられてない。キリが食えないキャラかと思ったらそうでもなかったのか、これは。とりあえず次巻以降にも期待。2013/11/21

謡遥

37
主人公好きになれないわーとか思っていた時期が僕にもありました。具体的には最後の迷宮病少女がいるフロアにたどり着いたとこらへんまで。この世界観だとまあ廃れるよね。自分にラブコメる資格なんざねえと他人を遠ざける物言いは好きではないです。しかし鏡貴也の主人公っぽいなとおもわなくもなかったりしました。少女を殺して、世界を救う。世界なんてくそくらえなもん救っても、誰にも感謝はされないよ。しかもそれが恒常的に発生してるならなおさら。2014/02/08

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