文春文庫<br> 菜の花の沖(二)

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文春文庫
菜の花の沖(二)

  • 著者名:司馬遼太郎
  • 価格 ¥800(本体¥728)
  • 文藝春秋(2015/07発売)
  • 読書を楽しむ!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン (~6/1)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167105877

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内容説明

海産物の宝庫である蝦夷地からの商品の需要はかぎりなくあった。そこへは千石積の巨船が日本海の荒波を蹴たてて往き来している。海運の花形であるこの北前船には莫大な金がかかり、船頭にすぎぬ嘉兵衛の手の届くものではない。が、彼はようやく一艘の船を得た、永年の夢をとげるには、あまりに小さく、古船でありすぎたが…。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

k5

78
第一巻が青春篇だったとすれば、こちらは飛翔篇。司馬遼太郎の中でももっともオーソドックスなビルディングスロマンなのではないだろうか、と思いました。雇われ船頭の嘉兵衛は、北前船を持つべく鰹節の製造を志したり、危険な筏で江戸前に木材を廻送するといったような、冒険商人的なふるまいをします。目的に向かって純粋に努力する様が実に読みやすく、快適な読書です。さて、ここからもう一捻りほしいな。2023/01/07

優希

76
いよいよ長年の夢を叶えるための第一歩が踏み込まれたように思います。経験をつんだことで、ようやく古船とはいえ、自船を手に入れたことで、仕事と人生と向かい合う人物となっていくように感じました。2019/01/14

TATA

65
嘉兵衛が船を手に入れ更にもう一段の高みへと進んでいく第二巻。嘉兵衛の立身出世ぶりが何かと興味深い。筏で江戸へ、更に出羽へとまさに東奔西走。その過程で諸国の物産、諸事情を知り、自らの夢を語り理解者を得る。そしてその理解者からの援助で更なる高みへ。なんかサラリーマン道にも思えるその過程にはやたらと感心。いつの世でも人の信用というのは得難くかけがえのないものだなと。2022/07/11

やっちゃん

62
打って変わって全国の港巡りの旅小説になった。まるで桃鉄みたいだ、江戸時代ならではのエピソードがおもしろすぎる。相変わらず余談が多いがこれも面白いからもう最高。2022/11/18

金吾

58
○嘉兵衛がどんどん成長していく巻です。勝負時に賭けれるものを賭けきった大勝負をしています。凄く良かったと感じたのは故郷に受け入れられたことと互いに信頼できる人たちを各地で得られたことです。仲間を大切にするのは少年期の記憶もあるのかなとも思いました。2021/01/13

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