文春文庫<br> 菜の花の沖(二)

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文春文庫
菜の花の沖(二)

  • 著者名:司馬遼太郎
  • 価格 ¥712(本体¥648)
  • 文藝春秋(2015/07発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167105877

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内容説明

海産物の宝庫である蝦夷地からの商品の需要はかぎりなくあった。そこへは千石積の巨船が日本海の荒波を蹴たてて往き来している。海運の花形であるこの北前船には莫大な金がかかり、船頭にすぎぬ嘉兵衛の手の届くものではない。が、彼はようやく一艘の船を得た、永年の夢をとげるには、あまりに小さく、古船でありすぎたが…。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壮の字

75
社会を前進させるような情報は、身近ではなく、あまり知らない人からもたらされる。情報の強みを徹底的に抑えつけるのが江戸幕府の方針で、戦乱を収めるためには正しい選択であった。その”正しさ”によりもたらされた太平が地方の活力を養い、商品経済の発展となって現れてきた。海という統制の利かない場における弱いつながりが、隔たった地域の発展を一つの大きな流れにまとめつつある。嘉兵衛も重要な役割を果たしているが、彼の船にはまだ高田屋の旗印はあがっていない。大きく膨らんだ卵の殻を破る作業はこれから。自前の船を持ちたい。2019/05/07

レアル

75
この巻は大人になった嘉兵衛の成長物語。かつて読んだ際には嘉兵衛の生き方やその人生に興味を持ったが、今回は農業主体の時代から商品経済の時代への転換期が描かれている時代背景や、制約された中での江戸時代の経済や船業というものの方を興味深く読んだ。嘉兵衛が船で向かう地もまるで自分が旅しているようで読んでいて楽しい。さて極貧だった嘉兵衛が船を持てるようになった。だんだん面白くなっていく。2016/05/29

優希

68
いよいよ長年の夢を叶えるための第一歩が踏み込まれたように思います。経験をつんだことで、ようやく古船とはいえ、自船を手に入れたことで、仕事と人生と向かい合う人物となっていくように感じました。2019/01/14

壮の字

57
さて。フィールドは北へ北へ拡がりつづけ、めざす蝦夷地がぐっと近づいて来た感。荒波を乗り越えて着実に夢を手繰り寄せている。 「淡路の都志一帯で人を募ろう」重い足を故郷に向ける嘉兵衛。暗く惨めな過去を拭えない自分と向き合う心理描写にしんみり。周囲の手のひらを返す対応に戸惑う...すべてを飲みこんで故郷を助けるべく北へ。 相も変わらず歩幅の大きい余談がうれしい。余談の時間軸として嘉兵衛が成長しているといってもいいくらいw『3』もこの調子でまわり道を楽しもう。ゴールは遥か遠く。2015/07/30

金吾

53
○嘉兵衛がどんどん成長していく巻です。勝負時に賭けれるものを賭けきった大勝負をしています。凄く良かったと感じたのは故郷に受け入れられたことと互いに信頼できる人たちを各地で得られたことです。仲間を大切にするのは少年期の記憶もあるのかなとも思いました。2021/01/13

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