ハヤカワ文庫NF<br> 大日本帝国の興亡〔新版〕1──暁のZ作戦

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ハヤカワ文庫NF
大日本帝国の興亡〔新版〕1──暁のZ作戦

  • ISBN:9784150504342

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内容説明

〔暁のZ作戦〕一九三六年の二・二六事件から一九四五年八月一五日の敗戦まで日本の激動の時代を臨場感溢れる筆致で描き、ピュリッツァー賞を受賞した傑作ドキュメント全五巻。〔1〕では、二・二六事件、盧溝橋事件から日米の和平交渉の難航と決裂、真珠湾攻撃へと突き進む開戦前夜までを追う。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

353
起筆部をトーランドは2・26事件から書き起こす。すなわち、彼は日本が全面戦争に突き進んでいく(転がり落ちていく)発端をここに見ているのである。確かに、事件に対する軍部(陸軍主流・統制派)の定見の無さは真に象徴的である。軍部はこの後もひたすらに場当たり的に事に処するばかりで、パースペクティヴを持っていない。一つの戦線(あるいは戦域)での勝ち負けが、全体の趨勢の中でどのような意味を持つのかといった視点が決定的に欠けているのだ。その意味では皇道派の方がずっとそうした視座を持っていただろう(決して支持している⇒2019/09/21

skunk_c

67
もう50年以上前の本だが、アメリカ人が日本側からの視点を取り入れて書いたアジア太平洋戦争史の第1巻で、さすがピューリッツァー賞を取っただけのことはある内容。2・26事件から書き始め、大戦前夜の日米のやりとりがメインになっている。後にルーズヴェルト陰謀論に傾く著者だが、本書ではむしろ陰謀論を否定している。ハルに対する評価が非常に厳しく、ホーンベックに加え彼の頑迷なまでの原則主義が日本を追い込んだという印象で書かれている。一方日本に関しては松岡洋右のか条な振る舞いを批判する一方、東条英機の評価は割と穏やか。2022/07/11

けやき

40
【再読】アメリカ人著者による太平洋戦争のノンフィクション。日本の立場にたって書かれている。1巻は二・二六事件から真珠湾攻撃の前夜まで。日本のまずい外交が目立つ。2024/08/04

けやき

33
太平洋戦争のノンフィクション。一巻は二・二六事件から真珠湾攻撃の前夜まで。開戦前の外交交渉の実態や真珠湾攻撃の成功の前に費やした準備など、色々な発見がありますね。太平洋戦争をわれわれの祖先はいかに生きたかを知るのに読んでみるといいのでは、と思いました。2016/07/14

てんちゃん

30
太平洋戦争の流れを知るために最適な一冊。戦後四半世紀後に膨大な資料と日・米・アジア各地で500人余にインタビューを行ない完成させたノンフィクション。ピュリッツァー賞受賞作。第1巻は二・二六事件から真珠湾奇襲前夜までを詳述。 著者は米軍に所属していたと同時に日本人の妻を持ち、妻の協力の下この作品を作り上げている。よって、著者はこの時代の日本人を、現代の私たちよりも理解し共感をもって描いている。台詞や些細な動作まで描かれており、歴史小説として読んでも非常に面白い。復刻されて然るべきな本。かなりお勧めです。2017/01/04

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