内容説明
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人は死んだらどこへいくのか? 高齢化社会の時代を迎え、多くの世代とりわけ団塊の世代がみずからの来し方行く末を深く見つめ直そうとする機運がめばえています。著者・山折哲雄氏はインド哲学でみずからの学問をスタートさせ、マハトマ・ガンディーの非暴力と断食に身体表現による宗教理解を見、日本人のモラルを支えてきた仏教的倫理観、死生観の考察など、多岐に亘る著作を発表してきました。この山折氏の生老病死の哲学の再考こそ、団塊世代に求められているものといえましょう。
感想・レビュー
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岡本正行
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私にはおなじみの山折哲雄先生、親鸞聖人の話が続く。肉食妻帯、貧乏暮らしの中で僧侶で四人の奥様と子供たち、破門した息子もいる。のちに浄土真宗として、たくさんの門徒や寺、中興の祖である蓮如あたりの功績か、家康も一向宗門徒の反乱にはてこづったよう、後々懐柔策、秀吉も。江戸時代には、寺に領地や寺の増築などあの手この手、宗門改ねなど。思想的に親鸞を評価している。仏教としてどうなのか、大乗と小乗、東南アジアで生きている小乗仏教が、やはりまともではないかとも。インドの仏教を漢訳そのまま日本はお経として、わからないまま。2022/10/04
メルセ・ひすい
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9-41 赤47 ★5 人は死んだらどこへいくのか? 浄らかな死にあこがれる日本人固有の死生観、自然観、美意識、宗教意識などを考察。人生80年時代を迎えた現代において人間のありようを追求し続けてきた、宗教学の泰斗・山折哲雄の論集。2008/01/10
yearning for peace
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鎌倉仏教の変遷を学び、浄土思想や親鸞の教えなど、宿世に生きる人間に真なる導きを感じました。2008/01/08