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内容説明
日本企業から「世界を制するビッグビジネス」が生まれなくなって久しい。実際、「既存事業がジリ貧なので新しいことを始めないとまずい、なのに始められない。始めても大きく育たない……」という話はよく耳にする。そうしたなか、株式会社ドリームインキュベータは、この10年近く、事業創造型のプロジェクトを多数手掛けてきた。その中でつかんだ「ビジネスプロデュース」という方法論を、はじめて明らかにしたのが本書である。ビジネスプロデュースとは、「社会的課題を取り込み、それを解決する形での構想を描き、その実現に向けた仲間づくりをして連携していく。それによって数百億、数千億円規模の事業を創出していく」というものである。本書では、その進め方、注意点を五つのステップ(構想、戦略、連携、ルールづくり、実行)に分けて解説。さらに、ビジネスプロデュースを疑似体験できる、大手ハウスメーカーの経営企画室長を主人公にした架空ストーリーも収録した。冒頭のような課題を抱えている経営幹部・ミドル層は特に必読。
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行雲斎の本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Kentaro
39
大企業の場合、社長にしても、役員にしても、三年から五年で交代することを前提に考えて行動するのが一般的だ。大失敗をして汚点を残すよりも、その期間を無難に切り抜けて、これまでのキャリアを継続しようという意識が強く働く。口では新規事業が大切だ、新しく柱となる事業を育てることが課題だとは言うものの、本気で実行しようと思っているかというと疑わしい。ジリ貧であっても、大崩れさえしなければいいと思っているのが本音だ。新規事業担当者にも同じような意識がある。自分が担当して失敗という烙印を押されるとあとあとの出世に響く。2020/07/28
tom1969
16
題目通り、ビジネスプロディースの実例(シミュレーション)ありで解りやすかったが、方法論は2015年出版にしては目新しくない。どの時代も構想はセンスと経験で、具体的戦略はタイムフローとKPIの設定だと考える。昨今のIoTで混乱したので、基本に帰るために読んでみたのですが、若干腹落ちせず。2016/08/17
T4C@NAK
8
とても分かり易かった。中々ここまでは実行できないが、規模を変えた様々なプロジェクトに通じる普遍的な示唆が散りばめられていたと思う。兎にも角にも経験が必要と本書にもあるとおり、日々精進したい。2016/12/10
jjm
7
社会課題を出発点に、儲けることは最初は考えず(発想が小さくなる)、経営陣も細かいことは目をつぶる環境が必要とのこと。日本の資金豊富な大企業からイノベーションが中々生まれないのは失敗を許さない、プロセスが重視されない風土があることや極めて大きな成功を収めたとしても、それに見合う見返りがない(例えば何階級も昇進したり、大きな一時金の受給がない)ということにも起因していると常々感じる。2020/12/17
ざっきー
7
【図書館】新しいビジネスをはじめるということについて、大枠をとらえることができる。出版された時には、ウーバーイーツが日本上陸前であったりと、情勢の変化はあるが、根本で押さえておきたいことが書いてあるので、いつ読んでも参考になる本である。2020/09/12




