内容説明
ベストセラー書き下ろし時代小説・第5弾!
田鶴藩の後嗣・圭寿、彼に寄り添う伊月、そして闇神波一族の生き残りと出会った燦。妖婦・静門院によって少年たちの関係にも変化が。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
155
は~、物語は佳境に入ってきた感じです。一気に5弾目まで読了致しました。お、お前が刺客だったのかぁ・・帯に釣られたものの、もう三人とお吉の他は皆悪者に思えてくるから、あさのさんの思うつぼなんだろうな・・このまま最後まで行きたい!2018/03/15
えむ
61
第5弾。圭寿の亡き兄が寵愛した側室・静門院の住まう屋敷からの帰り道、刺客に襲われた伊月は、生死の境をさまよい続ける。正体を現さぬ敵、闇神波への激しい怒りに揺り動かされる燦が静門院のもとを訪れると、予想外の真実が明らかになり・・・。林葉が、や山内が・・。誰が味方で誰が敵か分からない展開になってきた。そして燦と静門院との会話はどのようなものであったか気を持たせる。2015-822015/11/15
ぶんこ
56
4ヶ月近く待たされたので、少し忘れていました。 それでも読み始めると夢中になり、八重さんの躾の素晴らしさが、いまの伊月さんを育てたのだなと感慨深い。 お吉さんの心意気にも惚れました。 於ようさんの哀しみが明らかにされ、胸がつまります。 権力や地位で人をすきに操るなんて。 江戸時代は、永く平和な時代とみえますが、疑心暗鬼の世の中の虚しさ、 怖ろしさを教えてくれます。 2015/02/20
えみ
55
まさかの展開で、伊月は死ぬのか!?圭寿、伊月、燦の三人、誰にとっても絶体絶命の大ピンチ。一体誰が暗躍しているのか。毒を伊月に仕掛けたのは誰か?そして誰が刀を下ろしてきたのか?黒幕との繋がりを持つ者たちが容赦なく命を狙いに来るシリーズ第5弾。妖し過ぎる圭寿の亡くなった兄の側室・静門院の知られざる過去とその正体が見えてくる。どの角度からどう見せていくかで、憎悪や想いを言い訳にしない人物像が表せるって改めて素晴らしいと感激してしまった。苦悩する少年たちへ追い打ちをかける刺客の存在は案外身近なところに?気になる!2023/05/05
優希
51
妖しげだった清門院の過去が実は悲しい人だったと知り、意外でしたね。刺客に襲われ、生死の境をさまよっていた伊月を看病するお吉がいい女っぷりを発揮していましたね。少しながら闇の気配が見えるのが面白いです。圭寿は藩主になる覚悟を固めたようですが、圭寿のような人が藩主ならきっといい国になる気がします。燦、伊月、圭寿の関係がいい味を出しています。2015/01/06