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内容説明
文明が崩壊した終末世界。ふたりぼっちになってしまったチトとユーリは、愛車のケッテンクラートに乗って広大な廃墟をあてもなくさまよう。日々の食事と燃料を求めて移動を続ける、夢も希望もない毎日。だけどそんな「日常」も、ふたり一緒だとどこか楽しそう。一杯のスープを大事に飲んだり、まだ使える機械をいじってみたり……何もない世界だからこそ感じる想いや体験に出会える、ほのぼのディストピア・ストーリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tototousenn@超多忙につき、読書冬眠中。
83
文明が崩壊し廃墟と化した終末世界で ふたりぼっちになってしまったチトとユーリの少女ふたり。 「つくみず」さんが“引く線”を、ずう~~と辿っていきたいです。 非日常な“終末世界”に、ずう~~とつかって居たいです、僕は。 「気持ちいい・・・」「あったかいね~」「ごくらく ごくらく・・・」 「あーのぼせてきた・・・」 ☆10.0(5点満点ですが)2021/02/12
カラシニコフ
37
素晴らしい世界に出会えた。もっとも、世界は滅びているようだが。二人がいればそこが世界、みたいな押し付けがましさはなく、むしろこの二人の方が背景で、滅びた世界こそが主役なんじゃないかと思わせる。少なくとも、それだけの力を持つ作品であるし、それだけの魅力もある。のんびりとは違うが、このユルさは中毒性抜群だ ★★★★★2015/06/19
kanon
35
終末世界を生きる少女たちの姿を描く新感覚日常マンガ。しかし、ほのぼのしている。終末世界でほのぼのしているとなると、生きる希望を失って何もかもを放り出して、吹っ切れて、余生を過ごしているとも考えられるが、この作品の場合は、終末世界を楽しんでいる人間が登場する。正直正気の沙汰ではない。目標目的などないのだから。そう、だから題名通り、これは”旅行”なのだ。旅をする、とも違う。成長することなど望んではいない。新天地に行くことを純粋に楽しんでいるだけなのだ。これから少女二人のこの旅行は、物語になっていくのだろうか。2015/08/17
友和
34
ケッテンクラート!まさかケッテンクラートが出てくるとは!何らかの理由で崩壊した世界を旅するふたりの少女。非日常のなかの日常感がほのぼのとしてよかった。2014/12/04
神太郎
29
静かに淡々と。でも、ほのぼのとしたテイストもあり、そのギャップが何とも言えない作品である。一巻からして人類の文明は荒廃し、文字も読めない、兵器だけが残され食料があまりないといったやや絶望間の伴う設定がリアル。二人の旅路を追っていきたくなる。絵柄も荒涼とした世界とミスマッチな感じだがそれがむしろクールだ。2020/02/16