内容説明
口先と押しの強さは天下一品! 勝海舟の父、最強にして最低の親ばか小吉。無頼がたたって座敷牢に閉じこめられていた。牢での暇をもてあますあまり、奇妙な才能を開花させた。江戸市中で頻発する事件の謎を、たちどころに座敷牢探偵(アームチェア・ディテクティブ)するのだ。涙あり、喧嘩あり、これぞ人情時代小説!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
78
喧嘩旗本 勝小吉事件帖。8編の短編、勝海舟の父、勝小吉度重なる悪行のせいで座敷牢からに幽閉ているが、悪友又四郎が市中から集めてくる事件を小吉が事件を解決するが、なぜか思惑通り報酬がもらえない、面白いですね。2019/07/23
ベルるるる
27
「小吉の女房」というNHKのドラマを見て、勝小吉というハチャメチャな旗本を知った。これが勝海舟のお父さんというのにあきれるやら驚くやら。「夢酔独言」という自伝を残している。こんな生き方をしたら絶対にダメという子孫への戒めで書いた自伝。2019/03/12
糜竺(びじく)
21
幕末の勝海舟の父親の勝小吉が破天荒過ぎて親族から座敷牢に入れられる。そこで、様々な事件を解決する内容。サクサク読めて面白い。2020/05/11
み
19
感想読んで気になった作品。初読みの作家さん。さくさくと♪あの方の父が、こんな破天荒な方(@_@)この作家さんの他の作品も読んでみます(^^)2015/02/02
ひさか
13
2004年7月発売文庫の新装版を2013年10月祥伝社文庫刊。短編8話。勝麟太郎の父である小吉を主人公にしたアームチェアディテクティブなお話。座敷牢にいる小吉の推理が楽しめる。赤ちゃんの麟太郎が登場するのも面白い。最近の風野さんのお話程には熱中できないものの原点的なものを感じました。2013/12/15