内容説明
佐賀県鳥栖(とす)駅で、母を待つ少女・知香が保護された。不可解なことに、知香は三カ月前にも、男に東京から連れさられた後、同じ場所で母を待っていた。なぜ二度も少女は鳥栖に? 時を同じくして鳥栖市内で発見された無惨な焼死体は、知香の母・綾乃だった! 必死の捜査の結果、ある男を逮捕。佐賀県警の落としの達人・水木警部補と男の凄絶な死闘がいま、始まる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
coco夏ko10角
21
シリーズ第3弾。佐賀県で少女が保護され、母親は焼死体で発見され…。前作より取調室での攻防があってその点面白かった。2019/08/17
涼
17
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2019/04/post-6551.html2019/04/03
ゆきゆき
0
少女が誘拐されその母親が焼殺されるという、鬼畜の所業としか思えない事件に挑む水木警部補。犯人はこの手の作品では珍しくサイコパス的な人間性。頭も良く、取り調べに対してのらりくらりと躱すが、決して怒鳴ることはなく、時に宥め時に騙しと徐々に追いつめていく水木との会話劇はなかなかに骨太な出来。提示される謎は丁寧に明かされるが、その真相はかなりおぞましい。罪を憎んで人を憎まず、とはならない刑事たちの執念が最後まで貫かれている。2022/02/15