内容説明
「汝自身の死を見つめることこそ、真の知恵――すなわち、あの世の知識を知ることなり」。最も古き歴史を持つ土地、シリアに生を受けた少女アギフ。成長し、多くを学んだ彼女は、内なる囁き声に従い、旅をすることにした。そう、日本――。アーティファクトをるるいえ堂に買い取ってほしいと言って突然現れた謎の少女アギフ。その意図は? そして正体は? 『屍食教典儀』『ヘスタン文書』『ナチュラン・デモント』……。忌まわしき魔道書(グリモアール)がもたらす災厄の数々にるるいえ堂のメンバーたちが立ち向かう! ベテラン・プレイヤーが青ざめるほどの強敵に挑むシリーズ第6弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星野流人
10
るるいえ堂の面々に襲いかかる今回のシナリオは、タイトルの通りに魔導書(グリモアール)がテーマになった、短編三編。もはやるるいえシリーズ上では代名詞とも言える魔導書となった屍食教典儀に、あの世界的に有名なネクロノミコンなんかも絡んできて、おもしろいことになっています。表紙に描かれている新NPCのアギフもいい具合にPLたちを翻弄したり、佐々原を一喜一憂させたりといい活躍でした。 ベストイラストは、189頁のさやかちゃん、むったん、アギフ。 7/10点2015/12/29
砂糖と塩
8
今回はむったんが正気度低めなところからスタートとなり、序盤から割とやばめな奇行を連発してたのが印象的。第一話、下手してたら全滅してたよなー。そして最終話でも、各プレイヤーが仲間に秘密のミッションを抱えて動くため、妙にドロッとした展開に…。ものがホラー系リプレイだけに、こういう展開も良いもんですな。というか、壊れかけの美少女キャラってゲフンゲフン。そしてゲームシステムやKPの用意したギミックと関係なく、「ヒロインとは思えないどす黒い一面」だの「引くわぁ」だの言われ始めたさやかのダークな部分にもワクワクです。2015/06/11
NEED LESS
3
クトゥルフ神話TRPGリプレイ「るるいえ」シリーズ第六弾。今回のテーマは魔導書(グリモアール)。3つのシナリオにそれぞれ一冊ずつの魔導書が取り上げられています。いつもに増して正気度の減りや判定のダイスの出目が酷かったりと読んでいてハラハラ。ラヴクラフトの作品にも登場する大物NPCも数人登場します。シリアからやってきた謎の少女、アギフの正体がビックリするくらい大物でした。2014/11/09
ねぎ
3
探索者が全員、熟練してきたためか、シナリオの難易度がぐっと上がっている。とにかく何度も追い詰められる探索者たちに、これをどうやって切り抜けるのか手に汗握る展開ばかり。これだけ話数を重ねて似たようなネタの使い回しがないのが素晴らしい。2014/07/01
コリエル
2
久々にこのシリーズ読んだら過去のエピソードとか色々忘れてるな~。リプレイ自体読むの久しぶりだけど、なかなかスペクタクルしていて面白かった。台風を呼び寄せたりとかそんなことも出来るのねクトゥルフRPG2015/10/11