角川文庫<br> 垰 大魔縁

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角川文庫
垰 大魔縁

  • 著者名:西村寿行【著者】
  • 価格 ¥572(本体¥520)
  • KADOKAWA(2015/04発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041407608

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内容説明

秋葉文七は、再び強力ジープ、ゴールデン・イーグルを駆って旅に出た。亡くなった娘の小菊が、以前歩いて記述を残した峠路を訪ね歩くのだった。しかし、彼がたどり着いた扼胆の集落は、小菊が人の住むところではなく、亡霊の世界であると記した場所であった。そして、夜闇の中に現われたのは……。次々と降りかかる苦難を、愛車とともに闘い乗り超える男の詩情と、亡き娘との熱き心の交流を描く、サスペンス・ロマンの傑作! 名作『垰』の続編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

金吾

25
西村さんの他作品と同じように主人公が暴れています。違うのは愛車も暴れまくっていることです。2023/01/18

シガー&シュガー

7
秋葉文七は不慮の死を遂げた娘の旅の跡を辿り、愛車ゴールデンイーグルとともに「峠」を巡っていた。扼胆・猫焙、針吸峠のそれぞれで異形異界のもの達と遭遇する。閉ざされた村、異様な薬師、役の小角の末裔である異能の修験者たち…。文七は娘の死の鍵を求め、それら異界へゴールデンイーグルと共に突っ込んでいく。猟奇的なファンタジーと秋葉の静かな一徹さが(決して不快ではない)不協和音を奏でるストーリーは骨太の荒唐無稽さ。逆恨みで秋葉を狙った暴力団組長と不思議な和解を経るエピソードも、作品世界に奇妙な変化を与えていて巧い。2015/11/25

さんつきくん

4
亡くなった娘・小菊の足跡をたどる秋葉文七シリーズの2冊目。秋葉は前作同様、屈強なジープ・ゴールデンイーグルで富山と福井、奈良の垰を駆ける。敵も暴力団や謎の村人、そして謎の山伏とわんさか出てくる。富山の五箇山のヒエイモンの話が印象に残る。小説だから、フィクションであるにせよ、過去に本当にあったのではと思わせる筆力である。なんにでも効く薬を作るため、うら若き女性を拉致、陵辱のうえ殺害し、その身体で作るという衝撃的なもの。修験者の山伏もまた印象に残るが、小菊は何を知ってしまったのかも気になるところ。2023/03/14

活字ジャンキー

4
垰シリーズ三部作の二作目らしいです。轢き逃げにより娘を亡くした秋葉文七は、娘の遺志を遂行するべく曰くのある峠を巡る旅へ出る。えげつない性的描写が満載の序盤は読者に課せられた峠であったのか、それを乗り越えた中盤辺りから俄然面白くなる。年代を感じる語り口だけれど、修験者の操る呪術だとかタキギの陣を組む十人の剣士など少年漫画のようで心踊る。そしてゴールデンイーグルというジープの底知れぬパワーに魅了される。続編が気になる。2020/06/03

よちゆし

2
峠 とは、峠のこと。バイクツーリングも趣味とする自分として、峠は魅力ある場所。本は、図書館の廃棄処分品からいただいたもの。修験者たちの世界は知らないことばかりだが、興味深く読み進められた。娘の仇を返すための旅とあって、男気を感じられた。2023/07/30

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