放射線を浴びたX年後

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放射線を浴びたX年後

  • 著者名:伊東英朗【著】
  • 価格 ¥1,430(本体¥1,300)
  • 講談社(2015/03発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
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  • ISBN:9784062181631

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内容説明

放射能は、確実にその牙を人間に対してむくことになる。数多いビキニの被ばく者は、自らの死をもって「ただちに影響はない」被ばくの「その後」を伝えている。世界に発信すべき、犯罪的な「ヒバク」とその隠蔽の歴史。

目次

はじめに
序章 一九五四年に何が起こったか
第一章 初めての調査報道
第二章 沈黙を破った生存者たち
第三章 機密資料と幻の資料
第四章 それでも撮り続ける
終章 「3・11」も「ビキニ」も終わらない
おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Nobuko Hashimoto

24
春休みに東京の第五福竜丸展示館に行ってみつけた本書の漫画版がたいへん衝撃的で面白かったので、原作も読む。アメリカによる太平洋核実験に遭遇した漁船は、第五福竜丸だけではなく延べ900隻ほどあり、その乗員の多くが働き盛りに亡くなったり、病気や骨の異常を発症したりしているという。しかしそうした被害の実情や補償は注目されることなく忘れられてきた。高知の高校の先生と高校生たちが関係者を訪ね、地道に調査を続けているのを知った愛媛のTVディレクターが、独自の調査も加えてまとめ上げたのが本書である。2022/04/25

ぜんこう

22
ビキニの水爆実験=第五福竜丸やと思ってたけど、第五福竜丸以外にも1000隻近い船が被災していた。全く知りませんでしたし、そう思わせる思惑があったような。日本にも放射能の雨が降ったことも聞いたような気もするがあらためて驚いた。これと同じことが福島でも繰り返されようとしているんですね。いい本を紹介してくれた読友さん、ありがとう ■真実は『その時』は隠されている。多くの時を経て、多くの犠牲者が出て、やっと、少しだけ明らかになる。■『何か起こっているのかわからない』ということは、『何も起こっていない』とする。2017/05/09

那由田 忠

20
南太平洋で何度も繰り返された原水爆実験。大気圏に放射性物質がばらまかれて、近くでマグロを捕った漁船や日本に降り注いだ。第五福竜丸だけに起こった不幸であると歪曲され、忘れられてしまった。高知県などの元船員を訪ねて「仲間が若くして死んでしまった」ことを確認した記録。福島の原発事故以来、ようやくドキュメントが注目された。問題は、著者が放射線の危険性を正確に理解せず、マグロの肉には問題ないが、内蔵はきわめて危険でそれらを船員が食べたこと。55年の日米の政治決着を密約のように語るが、全て国会ですぐに説明されている。2019/08/12

アイス1億円

8
福竜丸以外にも被爆していた船があった。しかも、それはひとつやふたつではない。被爆したと名乗り出れば仕事に差し支え、収入がなくなる。だから黙っていた。この事実が広く世間に知れ渡りますように。2017/02/05

わらわら

5
南海放送ディレクター伊東英朗氏は2004年にネットでこの事件(1954年から始まるアメリカの水爆実験による諸々被爆)出会った。そこから始まる苦悩の取材と葛藤…途方に暮れる日々。2004年5月「わしも死の海におった」が南海放送で放送される。伊東氏の葛藤、被爆で亡くなったと思う船員さんの真実。新藤監督のメッセジーも胸を打つ。2013年に映画化された作品が室戸市で放映され、それを見た川口美砂さんが父の死に疑問をもち、伊東氏と取材が続き「X年後2」が上映されています。日本人としてこの事件を知っておくべきだと思う。2016/05/05

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