出版社内容情報
建築家38年の経験から語る「いい家」とは?
リビング、書斎に子供部屋、街に馴染んだ家とは……。建築家38年の経験に基づき、よりよく生きるための「いい家」とは何かを考える。
マイホームは、一生でいちばん大きな買い物だ。頭金をためてローンをくみ、退職時まで返済し続ける。これが普通の姿。即金でぽんと買ってしまうなどというのは、ほんの一握りの人だけだ。
▼それだけに、窓は出窓だ、吹き抜けが欲しい、風呂はジャグジーとマイホームにはさまざまな夢を託したくなるのが人情というもの。しかし、家族構成、土地の広さ、予算など制約条件がこれほど多い買い物もない。
▼結局は、制約条件内で最大の妥協をすることになるのだろう。が、そもそも「家」とは何なのか、その根本問題から考えようと提案するのが、住宅建築一筋に32年、いくつもの住宅を設計してきた著者の宮脇氏である。
▼宮脇氏に言わせれば、「家は道具」。道具であるからには、見かけの良さではなく、使い勝手の良さを、まず追求すべきという。もう建ててしまったという人でも、「家」とは何かを考えて見て欲しい。そうするところに家庭の幸福も見えてくるのだろう。
●序章 家は何のために
●第1章 不可思議な部屋たち―実感が欠落した部屋
●第2章 男と女が住む家は―男が放棄した“女の家”
●第3章 街に住もう―なぜわたしたちは郊外に住んでいるのか
●第4章 旅で出会った街並み―風景は人がつくる
●第5章 美しい街並みをつくろう―美しい街はできる
内容説明
家は生涯最大の買い物。また家は二度建てて、はじめて満足のいくものができるともいう。家族構成、予算、土地など、条件はそれぞれ異なるだろうが、夢が大きい分、絶対に失敗したくない買い物である。本書は38年間、住宅建築家として活躍した著者が、なぜ家を建てるのかという問題から、よりよく生きるための道具としての家作りについて語った、建てた人も、これからの人も必読の一冊である。
目次
序章 家は何のために
1章 不可思議な部屋たち―実感が欠落した部屋
2章 男と女が住む家は―男が放棄した“女の家”
3章 街に住もう―なぜわたしたちは郊外に住んでいるのか
4章 旅で出会った街並み―風景は人がつくる
5章 美しい街並みをつくろう―美しい街はできる
著者等紹介
宮脇檀[ミヤワキマユミ]
1936年、名古屋生まれ。東京芸術大学建築科卒業。東京大学工学部建築科大学院修士課程修了。建築家。宮脇檀建築研究室を主宰。日本大学居住空間デザインコース教授。住宅建築を得意とし、「松川ボックス」で日本建築学会賞作品賞を受賞。1998年、逝去
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