ビッグコミックス 幽麗塔（９）

著者名：乃木坂太郎【著】

小学館（2015/03発売）

• ISBN：9784091866967

内容説明

「死番虫」を撃ち殺し
財宝探しの勝者となった、天野。
一方テツオは、
脳交換手術によって、丸部と体を交換し
男として生まれ変わろうとする。

しかし天野には
その前にテツオに伝えたい想いがある。
ドレスをまとい、直視できないほど美しいテツオ。
天野はその美にたじろぎながらも
テツオに、ある告白をする。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[眠る山猫屋]

傑作だと想う。薦めるには人を選ぶ作品だが。丸部の生きざまさえ、認めざるを得ないほどに、物語は構築されていた。そう、世の中に変態なんていないのだ、多分・・・。エピローグの幽霊塔のくだり、ちょっとゾッとするほど美しい。誰かが描き継承し、決して滅びない愛と冒険の物語が存在する・・・なんて荘厳な伝奇なのだろう。自分が物語作者なら、幽霊塔(幽麗塔)の物語を紡いでみたい、そう思えるほどの素晴らしい物語だった。ホントに読んで良かったな。

2016/08/05

[積読亭くま吉(●´(エ)｀●)]

いよいよ完結(T-T)のっけから、怜ちゃんお色気半端なくて…ストーリーに集中出来なかった←ぇ？読者サービスにすっかり翻弄されちゃった♡だがしかし、本筋は面白いよ～(*>∀<)ﾉ♪乱歩の幽霊塔も読んでみよぉ

2015/04/04

[たべもも]

★★★★☆。自己の欲望より人との絆を選んだ主人公二人。丸部も歪んだ自己愛にも見えるけど結局はお夏への愛に縛られていた。ﾌﾞﾚﾌﾞﾚだった沙都子もすっかり逞しい女性になって良かった。最終話、楽しげな二人でちょっと感動。面白い作品でした。

2015/01/30

[にゃむこ＠読メ11年生]

感動の完結巻。はじめは単なる「宝探し系ミステリー」かと思い、粗方の謎解きが落ち着いた前巻では脳移植の話になり、（この後、どこに向かうんだ？）と迷走感が漂いつつあったが、終わってみればそれはメインストリームではなくて、セクシャルマイノリティたちの葛藤や、天野とテツオの性を超えたアツい友情が本流の骨太のストーリーだった。ハッピーエンドでの大団円は満足。読了後に改めて見ると、何と希望に満ち溢れた表紙イラスト。彼らの未来に幸あれ。

2015/01/27

[しましまこ]

終わった、スゴイ本だった！いいラストだ！

2015/04/19