内容説明
戦後七十年の特別企画として、これまで「月刊文藝春秋」やその増刊に掲載された戦争体験者の手記や記事を再編集、戦後レジームからの脱却が叫ばれるいまあらためてあの戦争とは何だったのかを考えるシリーズ全四巻。第一巻の「開戦百日の栄光」では、昭和十九年のロンドン海軍軍縮予備交渉に臨んだ山本五十六のインタビューや真珠湾攻撃成功後の機動部隊の航空参謀だった源田實の手記や加藤隼戦闘隊の奮戦ぶりを伝える記事など、華々しい戦果を伝える名将たちの証言を中心に構成。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
レモン
6
開戦から100日間の日本軍勝利のわずかな時間を体験した人々の手記が収められている。詳しい人が読めば当時の状況が映像のように脳裏に広がるのかもしれないが、朧げながらにしかわかっていない私はただついていくのに必死。もっと心情に迫ったものを想像していたが、わりと淡々と事実が書かれていた。開戦当時の緒戦に関わった人たちが、一兵卒として目の前の任務に忠実にあったことが感じ取れた。また全4巻ということで長いが、頑張って読破しよう。Kindleで読んでいるので写真やその解説が小さいのが難点。2021/08/22